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デル・テクノロジーズ、VMware環境向けに各種インフラ製品の最新機能を提供

 デル・テクノロジーズ株式会社は6日、VMware環境向けに、各種インフラ製品の最新機能を提供すると発表した。これらの最新機能は、エッジ、コアデータセンター、ハイブリッドクラウドのすべてを通じて、従来型のアプリケーションとモダンアプリケーションの両方に対するユーザー企業の保護、管理、サポート能力を高められるように開発されているという。

 VMwareでは、先日のプライベートイベント「VMworld 2020」においてさまざまな発表を行っており、その中で、TanzuをサポートするためにvSphere、vSAN、VMware Cloud Foundationの最新リリースを発表していた。

 これに伴いデル・テクノロジーズでは、「Dell Technologies Cloud」「Dell EMC VxRail」「Dell EMC PowerProtect」「Dell EMC PowerEdge」などを含む緊密な統合ソリューションによって、インフラポートフォリオ全体にわたり、これらのVMwareテクノロジーへのサポートを拡張するという。

 例えば、VMwareと共同開発されたHCIであるDell EMC VxRailは、VMware vSphere with Tanzuとの統合を実現しており、自動化された設置およびプロビジョニングによって、簡単で迅速にKubernetesを導入できるとのこと。

 このように、デル・テクノロジーズが提供する幅広いインフラ製品によって、利用企業は、検証済みのアーキテクチャやクラスター、「Dell Technologies Cloud Platform」などを通じて、それぞれのIT戦略に合わせた最適な方法でVMware Tanzuを展開できるとしている。

 また、ストレージ製品も強化されている。まず、エンタープライズストレージアレイ「Dell EMC PowerMax」の持つPowerMaxレプリケーション機能を、VMware vSphere Virtual Volumes(vVols)およびVMware Site Recovery Managerと統合した。この統合により、プロビジョニング、レプリケーション、サービスレベルポリシーに要する時間が短縮され、VMwareの管理が簡素化されるという。

 次に、新しい「Cloud Mobility for Dell EMC PowerMax」機能では、オンプレミス環境からパブリッククラウド環境へ、データをシンプルに移動できるため、長期データ保持のGBあたりコストを最大50%削減するとのこと。同時に、PowerMaxで利用できる容量を解放することにより、オンプレミス環境の優先度が高いアプリケーションをサポートし、ストレージアレイの寿命を延ばせるとした。

 なおデル・テクノロジーズでは、Kubernetesベースの次世代オブジェクトストレージプラットフォーム「Dell EMC ObjectScale」をプレビュー中で、現在は早期アクセスプログラムで提供している。同製品によって開発者は、モダンステートフルアプリケーション向けに、S3対応のクラウドスケールストレージをオンデマンドでプロビジョニング可能になるとのことだ。

 このほか、「Dell EMC PowerProtect Data Manager」をはじめとするデータ保護機能の最新アップデートを通じて、VMware環境に先進の管理機能とバックアップ機能を提供可能。また、同製品のサポートをVMware Tanzuへと拡張している。