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デル・テクノロジーズ、VxRailのvSphere 8サポートなどVMwareとの共同開発ソリューションを発表

 米Dell Technologies(以下、デル・テクノロジーズ)は現地時間8月30日、VMwareと共同開発した新しいインフラストラクチャーソリューションを発表した。新ソリューションは、マルチクラウドおよびエッジ戦略を展開している組織に、これまで以上の自動化能力とパフォーマンスを提供するとしている。

 ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)の「Dell VxRail」については、データ処理ユニット(DPU)が動作するように再設計された、最新のVMware vSphere 8ソフトウェアをサポートする。これにより、アプリケーションおよびネットワーキングインフラストラクチャーのパフォーマンスが高まるとともに、過去最小のシステムでVMwareのエッジ能力を拡張する新モデルを提供する。

 as-a-Serviceポートフォリオの「Dell APEX」では、「APEX Cloud Services with VMware Cloud」に、「Managed VMware Tanzu Kubernetes Grid Services」を追加。これによりITチームは、アプリケーション開発にコンテナベースのアプローチを適用して、開発者の作業のスピードアップを支援できるとしている。

 また、「APEX Private Cloud」および「APEX Hybrid Cloud」は、新しいコンピュート専用オプションを提供する。これらのオプションによって、より多くのワークロードをサポートできるようになるとともに、コンピュートおよびストレージリソースを個別にスケールアップすることで、ITインフラストラクチャーの効率を高められる。

 「Dell Validated Designs for AI」に追加された「Automatic Machine Learning(AutoML)」は、自動化した機械学習モデルにより、データサイエンティストによるAIベースのアプリケーション開発をサポートする。

 このソリューションには、H2O.ai、NVIDIA、VMwareソフトウェアを搭載したテスト/実証済みのDell VxRail HCI構成が含まれ、最大18倍高速なAIモデルを提供する自動化により、データから迅速にインサイトを引き出せるとしている。また、「VMware Tanzu in Dell Validated Designs for AI」は、コンテナのセキュリティーを強化し、顧客はVMware Tanzuサービスを使って、エッジでAIを実行できる。

 新しいDell VxRailソリューションは、2022年下半期から全世界で提供開始の予定。「Managed VMware Tanzu Kubernetes Grid for APEX Cloud Services with VMware Cloud」は、米国、英国、フランス、ドイツ、豪州、ニュージーランドですでに提供開始しており、今後さらに世界各国・地域で提供開始の予定。「APEX Private Cloud」および「APEX Hybrid Cloud」のアップデートは、米国、英国、フランス、ドイツで9月に提供開始の予定で、今後さらに世界各国・地域で提供開始の予定。「Dell Validated Designs for AI – Automatic Machine Learning(AutoML)」は、全世界ですでに提供している。