ニュース

サイバートラスト、Hyper-V環境向けのシステム監視用仮想アプライアンスを提供

 サイバートラスト株式会社は24日、Hyper-V環境向けのシステム監視用仮想アプライアンス「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V4.0 for Hyper-V」を、同日より販売開始すると発表した。

 サイバートラストでは、オープンソースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」をベースに独自開発した統合システム監視ソリューション「MIRACLE ZBXシリーズ」を提供しており、その1つとして仮想アプライアンス「MIRACLE ZBX Virtual Appliance」をラインアップしている。

 同製品は、MIRACLE ZBX、仮想環境でゲストOSとして動作する「Asianux Server == MIRACLE LINUX」のほか、データベース、Webサーバーを一体型にして最適化しており、仮想化環境への監視サーバーのインストールおよび構築を簡単かつ短時間に実現できる製品として、VMwareやAmazon Web Services(AWS)の仮想化基盤を活用している企業を主な対象に提供されてきた。

 今回発表された「MIRACLE ZBX Virtual Appliance for Hyper-V」は、このMIRACLE ZBX Virtual Applianceの新ラインアップで、Hyper-V上のシステムだけでなく、Hyper-Vとオンプレミスのハイブリッドクラウド環境を1つのソフトウェアで一元的に監視できるという。

 仮想環境にインポートするだけで監視サーバーの構築が完了するので、煩雑な監視サーバーの構築作業は不要。稼働中のシステムにおいても、監視要件の変更や監視対象の増加に対して、仮想マシンのスケールアップで対応できる。さらに、監視対象台数が少ない場合はCPUリソースを少なめに割り当て、監視対象が増えるに従ってCPUリソースを増やすといった仕組みにより、効率的な運用が可能とした。

 また、付属の設定バックアップ機能を使うと、監視設定のみをバックアップすることも可能で、Zabbixのデータベース全体をバックアップする場合と比べてデータ量が少ないため、短時間でバックアップ/リストアを行えるとのこと。

 なお、同製品ではMIRACLE ZBX Virtual Appliance 4.0に高可用ソフトウェア「MIRACLE FailSafe」をプリインストールし、Zabbixの稼働監視を行っている。これにより、万一Zabbixがダウンしても、仮想化基盤からは検知できないOSレイヤやアプリケーションレイヤでの障害を検知し、アプリケーションの再起動を自動的に行って復旧できるとしている。

 製品はサポートサービスを含んだ年間サブスクリプション方式で提供され、監視対象台数に応じた価格設定を採用した。価格例は、監視対象が1~99台、サポートレベルがMIRACLE ZBX サポートインシデント(年間インシデント数5件)の場合で年間60万円(税別)から。