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日立システムズ、ドローンを用いた構造物の点検作業支援サービスを強化

複数の画像を組み合わせ、構造物全体の損傷個所を把握可能に

 株式会社日立システムズは8日、ドローンによって構造物の点検作業を支援するクラウドサービス「ドローン運用統合管理サービス」を強化すると発表した。ドローンで撮影した複数枚の画像を集約し、構造物全体の画像データを作成可能にしたほか、その中で“ひび”や“さび”の自動検出を行えるとしている。

 ドローン運用統合管理サービスは、ドローンの操縦や撮影代行から、撮影した画像の加工と診断、データの保管・管理、業務システムとのデータ連携までをワンストップで支援するサービス。2次元画像(写真)から構造物全体の3次元モデルを生成し、構造物の劣化個所の位置関係をひも付けて管理する「3次元管理台帳」や、AIによる損傷個所の抽出といった機能も備えている。

 今回強化された機能では、ドローンが構造物を撮影した部分画像をもとに、おのおのの画像に生じるゆがみなどを補正しつつ全体画像を自動合成し、その中での“ひび”、“さび”などの位置の把握を可能にした。これにより、損傷個所が構造物のどの位置に存在するかを容易に把握できるという。

 さらに、AIの活用により、コンクリートの“ひび“の長さや幅を自動的に計測したり、“さび“を自動的に検出したりする機能も追加した。自動計測・検出により画面上に表示された損傷結果に対し、クラックスケール(ひび割れの状態や長さ、幅などを計測する定規)を表示することで、実際に作業員による計測・確認を行ったり、構造物全体の画像上に重ねた状態で任意の大きさに拡大・縮小し、詳細に確認したりすることも可能。最終的には、レポートとしても出力できる。

 これにより、点検後の診断・報告において、構造物の全体像から損傷個所の確認や点検結果として提出する損傷図の作成が容易となり、点検業務全体の効率化を実現するとのこと。日立システムズの調査結果では、点検後の診断・報告書作成に2~3日要していた作業工数を半日に短縮するなどの効果が出ているとした。

 このほか今回は、画面上の言語表記において英語表示を追加したほか、ラインアップに、画像枚数やディスク容量を抑えてサービスが利用可能な「スモールスタート利用モデル」が追加されている。

 価格(税別)は、通常利用モデルが月額10万円から。新プランのスモールスタート利用モデルが月額5万円から。なお同プランでは、構造物全体画像を生成する画像枚数を月300枚まで、ストレージ容量を100GBまで、損傷検出する画像ファイル容量を月500MBまで利用できる。