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Cogent Labsと両備システムズが提携、AI-OCR「Tegaki」を用いてワクチン接種管理業務を支援

 株式会社Cogent Labsと株式会社両備システムズは6日、LGWANを介してAI-OCRシステム「Tegaki」を活用し、新型コロナワクチン接種管理業務を支援するソリューションを提供すると発表した。

 両備システムズは、自治体た医療関係など公的な分野において、データの入力から、データセンターでの保管、帳票やシステム等への出力まで、一貫したアウトソーシング事業を展開しているが、その中のデータ入力では、OCRによる手書き文字の、読み込み精度の低さに問題を抱えていたという。

 一方で、今回のコロナ禍では、ワクチン接種の全国一斉実施と同時に、大量の予診票および接種券から接種情報を高い認識精度で自動認識し、データ化することが求められていたとのこと。

 こうした課題を解決するため、両備システムズでは、データセンター「Ryobi-IDC」内のサーバーにおいてコージェントラボのAI-OCRサービス「Tegaki」のオンプレミス版を運用し、遠隔地の自治体からLGWANで転送された予診票および接種券のスキャニングデータを、高い精度で文字データ化することに成功した。

 LGWANを活用することで、セキュアなネットワークを経由したAI-OCR処理を実現しているほか、AIによる手書き文字の高い認識精度と、大量の帳票のデータ化できる高速処理の両立を達成。さらに、24時間365日の自動化が可能となり、従来の工程の生産性を向上させたとしている。

 また、アウトソーシングを請け負う企業がAI-OCRの読み取り結果の修正・確認を行うため、帳票をアップロードするだけで高精度の読み取りデータが取得可能となっており、ワクチン接種業務に携わる自治体職員や医療関係者の事務作業の負担軽減を実現可能になったとのことだ。

 両備システムズでは、政府の行政デジタル化を進める方針にあわせ、全国の自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献できるソリューションとして、販売を拡大する考えだ。