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ウイングアーク1st、文書データ活用ソリューションの最新版「SPA Ver.10.3.2」を発売

AI OCRの運用状況可視化、Boxとの連携機能などを追加

 ウイングアーク1st株式会社は6日、AI OCRと文書管理をオールインワンにした文書データ活用ソリューション「SPA」の最新バージョンとなる「SPA Ver.10.3.2」を発売した。パッケージ版の価格は379万5000円(税別)から。クラウドサービス版「SPA Cloud」の価格は月額5万円(税別、10ユーザー)から。

 新バージョンでは、AI OCRの運用ログデータを出力する機能を提供。SPA可視化オプション(powered by MotionBoard)と連携させることで、AI OCRの運用状況を可視化できるようになる。時系列に作業粒度や帳票ごとの認識率を可視化したり、目視・確認作業にかかる時間を把握したりすることで、業務の現状分析ができ、効率化のための改善や繁忙期のリソース設計を容易にできるようになった。

 クラウドコンテンツマネジメントプラットフォーム「Box」との連携にも対応。SPAで取り込んだ文書の原本ファイルをBoxに保管できるようになり、コンテンツ管理をBoxで行っているユーザーに対し、タイムスタンプ、AI OCRなどの機能利用メリットを提供する。

 SPAに保存した文書に対して振り分けを行うDistributorについては、機能を強化。これまでは特定のフォルダに入っているファイルを振り分け対象としていたが、対象を選択する際の追加条件として各文書のプロパティを参照し、条件に合致している場合にのみ振り分けることが可能となった。

 また、サーバーサイドでのOCR処理として、DistributorでのOCR処理が可能となる機能の追加を予定する。利用可能なOCR機能は、文書定義の識別、SVF検索フィールドの埋め込み、画像のPDFファイル変換、OCR読み取りのシミュレーション。機能はSPA Cloudの7月20日の定期メンテナンスで先行提供を予定し、オンプレミス版への実装に関しては次期Ver.10.4での対応を予定する。

 このほか、SPA Timestamp Optionとして電子署名機能を標準機能として追加、証跡管理機能を強化。SPA Cloudについては、管理ユーザーは10、閲覧ユーザーは100単位での契約となっていたユーザー追加を、権限に応じて1ユーザー単位で追加できるようにした。