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アライドテレシス、統合ネットワーク管理ソフト「AT-Vista Manager EX」のアプライアンス版を提供

AT-VST-APL-06

 アライドテレシス株式会社は3日、ネットワークの統合管理に必要な機能をパッケージ化したアプライアンス「AT-VST-APL-06」、および関連オプションライセンスの出荷を7月下旬より開始すると発表した。無線環境を含めたLAN、WANに加えて、セキュリティ機能も一括で管理できるとのことだ。

 「AT-VST-APL-06」は、統合ネットワーク管理ソフトウェア「AT-Vista Manager EX」の機能をアプライアンスサーバーとして提供する製品。AT-Vista Manager EXと同様、ネットワーク管理に必要な要素を可視化して画面表示できるため、ネットワークの状況やトラブルを容易に確認し、迅速に問題を解決できるという。

 ネットワーク管理に関しては、ネットワーク構成の自動構築や自動復旧、一斉変更などを実現し、ネットワークの運用・管理コストの削減と高い利便性を提供する「AMF(Autonomous Management Framework)」のマスター機能(管理する側)に対応。AMF機能対応のスイッチ/ルータ製品を保有しない場合でも、AMF Cloudライセンスを適用することで、AMF管理機能を備えたアプライアンスとして、クラウド上から末端のIoTデバイスまでを統合管理できるとした。さらに、LANとWANを統合して機器や通信の状態を表示可能なマップ表示機能も備えている。

 また、自律型無線LANソリューション「AWC(Autonomous Wave Control)」、ローミングレス無線環境を提供する「AWC-CB(AWC-Channel Blanket)」、イーサネットケーブル不要、かつ電源を入れるだけで無線エリアを拡張できる「AWC-SC(AWC-Smart Connect)」など、アライドテレシスの無線LANアクセスポイント全体を一括管理する無線LANコントローラ機能が提供される。

 セキュリティについては、さまざまな脅威からネットワークを守る「AMF-SEC(AMF-SECurity) mini」機能を標準搭載。UTMやファイアウォールなどのアプリケーションと連携することで、利用者端末のアクセス制御・監視・管理を行え、ネットワーク全体のセキュリティを強化できる。

 加えて、人事管理・IT資産管理・入退室管理などのアプリケーションとも連携可能なため、ネットワークの運用の効率化も実現するとした。

 ハードウェアは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×6ポートを搭載した1Uサイズの筐体を採用。従来のソフトウェア版をハードウェア一体型製品として提供するため、サーバー選定・構築の手間を省いた容易な導入が可能になるとしている。

 価格は69万円(税別)からで、7年分のAMF-SEC miniライセンスを標準搭載している。