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ニュータニックス、クラウド型DRサービス「Xi Leap」を国内で提供
2020年6月2日 14:23
ニュータニックス・ジャパン合同会社(以下、ニュータニックス)は2日、自社の「Nutanix AOS」プラットフォーム向けのクラウド型ディザスタリカバリ(DR:災害対策)サービス「Xi Leap」を、国内で提供すると発表した。なお、アジアでXi Leapを提供するのは日本が初めてという。
Xi Leapは、Nutanix環境下のアプリケーションとデータを保護できる、クラウド型の災害対策サービス(Disaster Recovery as a Service:DRaaS)。DRサイトの機能はニュータニックスが運用しているクラウド環境で提供され、アプリケーションとデータのフェイルオーバーやフェイルバックを容易に行えるという。
また、オンプレミスとリカバリサイトにおいて同じプラットフォームを利用することによって、複数の環境にまたがる複雑な構成、ポリシー、データモデル変換の必要性を排除しており、NutanixのITインフラ管理ソフトウェア「Prism」から、保護対象の仮想マシンを選択するだけで簡単に利用できるとした。
こうした仕組みにより、顧客企業は専用のDRサイトを構築する必要がなくなり、DR対応の実現に伴う複雑な作業を軽減できるとともに、TCO削減も実現するとのこと。なおニュータニックスでは、目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)の双方について、サービスレベル契約(SLA)を提供している。なおニュータニックスでは今回、西日本リージョンのデータセンターを新たに開設することも発表した。
Xi Leapの料金は、クラスタ内の仮想マシン全体を保護する際に最適なクラスタプライシング、および仮想マシン1つ1つを個別に保護する際に最適な仮想マシンプライシングの、2つの価格モデルが用意される。
クラスタプライシングは、クラスタのサイズ(クラスタ内の物理CPUコア数、メモリ搭載量)によって価格が決まる仕組みで、価格例は、32コア/256GBメモリを搭載するクラスタの場合が月額20万円(税別)から。この価格には、合計12vCPU/20GBメモリ/400GBストレージまでのライブ仮想マシン3台をXi Leap上で常時起動できる権利が含まれる。
一方、仮想マシンプライシングでは、おのおのの仮想マシンのスペック(vCPU数、vRAM量)で価格が決定される仕組み。価格例は、仮想マシン(2 vCPU/4GB vRAM/1:2 CPUオーバーサブスクリプション)1台あたり月額8000円(税別)からとなる。