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横河レンタ・リースの新データレスPCソリューション、ファイルサーバー環境もまとめて月額で提供

 横河レンタ・リース株式会社は14日、データレスPCソリューション「Flex Work Place Passage」と、データを保存するオンプレミスのファイルサーバーを含めて月額定額で利用できる「安心テレワーク・コンサンプションパック」を発表した。主に中堅企業に向け、同日より提供を開始する。

 Flex Work Place Passageは、PCの読み書きをすべてネットワークドライブ(ファイルサーバー)にリダイレクトすることにより、PCには一切のユーザーデータを保存しないデータレスPCを実現できるソリューション。ユーザーの操作性は従来と変わらないが、PC内にはデータを残さないため、紛失・盗難時でもセキュリティを確保でき、安心・安全にPCを利用可能になるといった特徴を持つ。

 ただし、セキュリティの観点からデータレスPCソリューションを導入する際には、ユーザー企業側で格納先のファイルサーバーを用意する必要があるため、初期投資が掛かってしまう点が課題となっていた。一方で、ファイルサーバーの代わりにクラウドストレージのMicrosoft OneDriveを利用する方法もあるものの、セキュリティポリシーなどにってクラウド上にデータを格納できない企業では、この方法は採用できなかったとのこと。

 今回提供する「安心テレワーク・コンサンプションパック」は、こうした課題に対応するためのソリューション。Flex Work Place Passageのライセンスに加えて、データを保管するオンプレミスのファイルサーバー、管理サーバー、システム構築・設定作業などを含めて横河レンタ・リースが月額課金形態で提供するため、初期投資を削減しつつ、オンプレミスのテレワーク環境をユーザー数に合わせてフレキシブルに増やせるとしている。

 同サービスのファイルサーバーには、日本ヒューレット・パッカード株式会社(HPE)のハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「HPE SimpliVity」を採用しており、同製品のリアルタイム重複排除・圧縮機能を用いることで、データ容量の削減(平均60~70%削減)を実現した。

 なお、ファイルサーバー環境はユーザー企業の社内に構築され、テレワークユーザーなど社外からの接続にはVPNを利用することになる。

 価格は、300~600ユーザーの場合、1ユーザーあたり月額2600円(税別)。契約期間は5年間で、途中解約はできないとのことだ。また、Flex Work Place Passageを導入するPC本体はオプションとなり、標準サービスには含まれない