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ジャパンネット銀行、横河レンタ・リースのデータレスPCソリューションを採用しPC環境のセキュリティを強化
2019年1月9日 12:16
横河レンタ・リース株式会社は9日、株式会社ジャパンネット銀行が、横河レンタ・リースのデータレスPCソリューション「Flex Work Place Passage」を導入したと発表した。
ジャパンネット銀行ではPC環境の刷新やオフィス環境の整備などを継続的に進めており、その一環として、従来のセキュリティワイヤーで固定されたデスクトップPCから、ノートPC+無線LANへの移行を決めたが、PCのディスク内にある情報のセキュリティ確保が課題になっていたという。
その際、ジャパンネット銀行では仮想デスクトップ環境(VDI)を検討したものの、派遣社員を含め約500名のVDI基盤を構築するには高額な費用が必要と試算されたことで、導入を断念。PCへの書き込みを制限するソリューションなどを検討していた際に、ノートPCの導入を担当していたNECネッツエスアイより、Flex Work Place Passageの紹介を受け、その採用を決めた。
実はジャパンネット銀行では、社内の全情報に関して社外への持ち出しを禁じているが、オフィスの別のフロアへ移動する際の廊下やエレベーターホール、階段も社外ととらえているため、別フロアで会議を行う際は、会議室に設置してあるPCでファイルサーバー上のデータを引き出して表示したり、そのフロアで資料の印刷を行ったりする必要があった。しかし、PCの立ち上げや、サーバーからファイルを見つけ出すのに時間がかかることもあり、こうした銀行ゆえのセキュリティの高さが会議運営の効率を下げていたという。
これに対してFlex Work Place Passageでは、PCのローカルリソースをそのまま利用しながらも、ローカルのディスクにはデータを保存させない“データレスPC”化を行うため、このような社内移動に際しての問題は生じない。一方、システムファイルに関しては通常のPCと同様の扱いができることから、Windows Updateなどを行う際にも手間がかからず、運用面での負荷が低い点も評価されたとした。
なお、ジャパンネット銀行は1年かけてノートPCへのリプレースを完了させており、徐々に効果が表れ始めているという。例えば、フリースペースでのミーティングでは各自ノートPCを持ち寄って画面で資料を見ながら打ち合わせするようになったため、紙の消費量が大幅に減ったほか、別のフロアで行われる会議にもノートPCを持ち込むことが可能になり、会議室の備え付けPCが必要になる、こちらでも紙の消費が減るといった効果を生んでいるとのことだ。