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キヤノンITS、Linuxに対応したマルチプロトコルEDIサーバー「EDI-Master B2B Gateway」新バージョンを発売

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は3日、EDI製品「EDI-Masterシリーズ」で、複数のプロトコルに対応したマルチプロトコルEDIサーバー「EDI-Master B2B Gateway」の新バージョンを発売した。

 EDI-Master B2B Gatewayは、企業間電子商取引(EDI)で多く利用されている複数のEDIプロトコルを1システムに統合し、取引先の拡大や既存EDIシステムの拡張に柔軟に対応できるEDIサーバー製品。

 2024年のISDNサービスの提供終了に伴い、電話回線を使った従来型の企業間電子商取引(EDI)を利用している企業は、インターネット回線を使ったインターネットEDIへの移行が必要となっており、こうした移行過渡期においても、EDI-Master B2B Gatewayを用いることで、従来型のレガシー手順とインターネット手順の双方に対応できる。

「EDI-Master B2B Gateway」システム構成例

 新バージョンとなる「EDI-Master B2B Gateway Ver1.3」では、既存製品では未対応であったLinux環境におけるインターネットEDI通信手順への対応を実現。従来からの稼働環境であるWindowsに加え、大手企業でニーズが高いLinux環境(Red Hat Enterprise Linux)に対応することで、UNIXからLinuxへのマイグレーション対応や、堅牢なシステム構築、クラウド環境における稼働などのニーズに対応する。

 製品の標準価格(税別)は、Windows版(4回線)が50万円から、Linux版(4回線)が150万円から。キヤノンITSでは今後、EDI-Master B2B Gateway以外のEDIソリューションについてもLinuxへの対応を進めていくと説明。EDI-Masterシリーズを中核とするEDIソリューション事業で、2022年までに年間売上高25億円を目指す。