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Oktaとパロアルトネットワークス、アイデンティティセキュリティの強化に向け製品統合を拡大

 米Oktaと米Palo Alto Networks(以下、パロアルトネットワークス)は現地時間15日、統合セキュリティアーキテクチャの実現に向けた新たな製品統合により、パートナーシップを拡大したと発表した。これにより、顧客は脅威への対応を自動化し、あらゆるデバイスでのアプリケーションアクセスを保護しながら、セキュリティにおける障壁を軽減できるとしている。

 具体的には、Okta Workforce IdentityとPalo Alto Networks Prisma Access Browserのネイティブ統合により、セキュアブラウザーのみを使用したSSOアプリへのアクセス制限という、新たな条件付きアクセス方式が実現される。

 従業員は、管理対象デバイスか非管理対象デバイスかに関わらず、あらゆるデバイスから、企業のWebアプリケーションやデータに安全にアクセス可能となる。ユーザーは、安全で一貫性があり、シームレスで高速なブラウジング体験を享受できる一方で、セキュリティチームはSaaSとWebアプリケーションの利用に対する可視性と制御を強化できる。

 また、Identity Threat Protection with Okta AI(ITP)と、パロアルトネットワークスのAI駆動型セキュリティ運用プラットフォーム「Cortex」との統合により、組織全体の攻撃対象領域にわたるアイデンティティ関連リスクを一元的に可視化できる。この統合は、Cortex XSIAMおよびCortex XDRにも拡張され、最先端の攻撃に対する包括的な対応を支援する。

 これにより、リスクのあるアクセスやユーザーの挙動に対して、追加認証の動的な適用が可能になる。ユーザーアクセスの取り消し、アクティブセッションの終了、エンドポイントの隔離など、脅威に即時かつ自動で対応できるようになる。

 両社は、新しい統合により、両社共通の顧客が、コストと複雑さを抑えつつ、運用を保護するための統合された手段を得られるとしている。