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ソラコム、JENESISと共同開発したオールインワン型IoTデバイス「GPS + Beacon Edge Unit SORACOM Edition」を販売

GPS + Beacon Edge Unit SORACOM Edition

 株式会社ソラコムは16日、JENESIS株式会社と共同で、位置情報、環境センシング、BLEビーコン通信など、IoTに必要な基本機能を1台に集約したIoTデバイス「GPS + Beacon Edge Unit SORACOM Edition」を開発したと発表した。同製品は、7月16日からSORACOM IoTストアで予約を開始した。価格は1万8700円(税込)。出荷は8月後半から9月上旬の予定。

 JENESISは、ソラコムのパートナープログラム「SORACOM パートナースペース(SPS)」に参加する認定デバイスパートナーであり、チップ型SIM(eSIM)を組み込んだデバイス開発や、SORACOMの各種サービスと連携したIoTシステムの設計・導入実績を有している。

 GPS + Beacon Edge Unit SORACOM Editionは、GPSおよびQZSS(準天頂衛星システム)による位置情報の取得、温度・湿度の環境センシング、加速度センサー、BLEビーコンの送受信といった機能を搭載する。通信には、省電力かつ広域通信に適したLTE-M(LTE Cat.M1)に対応しており、電源を入れるだけですぐに利用を開始できる。DC給電、USB給電のほか、1500mAhのバッテリーを内蔵しているため、電源確保が難しい現場でも運用できる。外部アンテナ接続(GPS、LTE)にも対応しており、受信性能の向上を図れる。

 製品は、ソラコムとの共同開発により、デバイスからのデータ収集を手軽に開始でき、導入後も複数台の設定を円滑に変更、管理できる設計となっている。SORACOMのデータ収集・蓄積機能、ダッシュボード作成・共有機能やアラート通知機能を活用することで、短期間で可視化を実現し、データの利活用の幅を広げられる。収集されたデータは、自社システムやクラウドとも簡単に連携でき、さまざまな業務環境への統合もスムーズに行える。

 ユースケースとしては、営業車や作業員のトラッキング、荷物や農作物の輸送時における温湿度管理、衝撃検知、現場での出退勤記録、見守り用途などを挙げている。GPSやQZSSによる屋外での位置情報取得に加え、BLEビーコン通信による屋内での位置把握にも対応し、物流や施設管理などにおける、屋内外にわたるシームレスな位置情報管理を実現する。