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KCCS、アクセスポイントの位置から位置情報を提供するサービス「Atlas WiFi」

 京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は2日、IoTネットワーク「Sigfox」の位置情報サービス「Atlas WiFi」を発表した。同日より提供を開始する。

 現在、IoTデバイスの位置情報を取得する手段としてGNSS(全球測位衛星システム)が一般的だが、消費電力が大きく継続利用できない、屋内の位置測位ができないといった課題を抱えているという。

 これに対して、今回KCCSが提供する「Atlas WiFi」では、Wi-Fiアクセスポイントを活用することで、Sigfox通信が可能な場所であれば、屋内・屋外問わず位置情報を取得可能。GNSSと比べて低消費電力ながらも、Wi-FiアクセスポイントのMACアドレスをもとに、数十メートルの精度で位置情報(経度、緯度、想定精度範囲)を提供できるとした。

 具体的には、街中のWi-FiアクセスポイントのMACアドレスのみをSigfoxネットワークで送信すると、ユーザー企業のITシステムに位置情報を提供する仕組み。また、周辺にWi-Fiアクセスポイントが存在しない場合は、登録されていない自社のWi-FiアクセスポイントをAtlas WiFiに組み込む「Private Databaseサービス」を利用したり、Sigfox基地局による位置推定サービス「Atlas Native」を組み合わせたりすることで、位置情報の取得を行えるとのことだ。

 KCCSでは、このサービスを利用することで、物流分野をはじめ、位置情報を活用するあらゆる分野で、Sigfoxネットワークを利用しやすくなるとアピールしている。