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MKI、Azure上に構築したSAP S/4HANA基盤を運用・監視サービスとあわせて提供

 三井情報株式会社(以下、MKI)は28日、SAP S/4HANAの基盤をMicrosoft Azure上に構築し、運用・保守サービスとともに提供するサービス「MKI マネージドサービス for SAP S/4HANA」を発表した。

 2025年にSAP ERP 6.0のサポート期限が終了することを受け、現在では、SAP S/4HANAへの移行と同時に、パブリッククラウド上での利用を検討する企業が増えているという。

 今回提供する「MKI マネージドサービス for SAP S/4HANA」は、Microsoft Azure上に構築したSAP S/4HANA環境を。運用・保守サービスとあわせて提供するサービス。MKIがこれまでに行ってきた、パブリッククラウド上でSAP S/4HANAの導入および運用・保守の知見を生かして提供する。

 具体的には、SAP S/4HANAの開発環境、検証環境、本番環境のOSやデータベース、SAP Basisの運用基盤をMicrosoft Azure上に用意。運用については、SAPレイヤーを含めた監視やバックアップ、移送管理、クライアント管理、Note適用などSAP S/4HANAを安定稼働させるために必要なタスクを標準サービスとして提供する。

 このサービスを採用することによって、ユーザー企業は、サーバーなどのハードウェアを購入したり、基盤を構築したりする作業が不要になるため、オンプレミスで構築するよりも短い期間で環境を整えられるほか、基盤構築にかかる費用も抑えられるという。また、基盤導入後の運用・保守をMKIが担当するので、企業のシステム部門はそうした業務から開放され、運用費用の削減が期待できるとのこと。

 さらに、先行してSAP ERP 6.0の基盤のみをクラウドへ移し、その後SAP S/4HANAへ移行することも可能とした。

 MKIでは、2025年までに30社への提供を目標としている。