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三井情報が米Velocityと協業、SAP ERP向けのPaaS基盤サービスを提供

 三井情報株式会社(以下、MKI)は4日、米Velocity Technology Solutions(以下、Velocity)と販売代理店契約を締結したと発表した。MKIではこれに伴い、Velocityのサービスを活用したSAP ERP向けPaaS基盤サービス「MKI PaaSレイヤー・マネージドサービス for SAP ERP」を提供する。

 Velocityは、SAPなどの主要なERPシステムを対象として、基盤からアプリケーションまでをカバーするマネージドサービスを提供している企業。同社は独自の自動化技術を持ち、サイジング情報などを設定することにより、通常では2週間程度かかるSAP標準環境でのERP構築を1日で行えるという。

 また、SLAもハードウェアやOS部分だけではなく、SAP ERPの部分までを含めて99.75%の稼働率を定義しており、安定的な運用を提供できるとのこと。さらに、サービスの基盤としてAmazon Web Services(AWS)を利用するため、柔軟なリソース変更に対応できるとした。

 MKIでは、これまで手掛けてきたSAP ERPの構築・運用実績を生かし、Velocityと協業の上、SAP ERP向けPaaS基盤提供サービスとしてMKI PaaSレイヤー・マネージドサービス for SAP ERPを展開する。

 このサービスでは、PaaS基盤の提供と運用はVelocityが担当。一方のMKIは、ローカライズ、販売、問い合わせ窓口、一次切り分けなど、全体のマネジメントを担当する。こうして、PaaS領域をVelocityとMKIが担うことにより、エンドユーザーやSIベンダーは、アプリケーション領域にリソースを集中可能な点がメリットとした。

 MKIでは、5年後までに50社へのサービス提供を目標としている。