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NTTスマートコネクト、安全なインターネット接続環境を提供する「Webアイソレーション」を提供

 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(以下、NTTスマートコネクト)は29日、ネットワークとセキュリティの機能をクラウド型で提供する「SmartConnect Network & Security」の新メニューとして、安全なインターネット接続環境を提供する「Webアイソレーション」を開始すると発表した。

 政府・自治体などを中心として、セキュリティを確保する目的で、インターネット接続用のネットワークと業務ネットワークを分ける「ネットワーク分離(インターネット分離)」の導入が進んでいるが、インターネット接続用端末と業務用端末を使い分ける必要があるため、生産性の低下や端末の費用負担といった点が課題になっているという。

 これに対して今回提供する「Webアイソレーション」では、端末を別々に用意するのではなく、クラウド上の仮想環境においてインターネット接続用のコンテナを起動し、コンテナ(仮想領域)内で実行されたブラウザ画面を業務用端末へ転送することで、セキュアなWeb閲覧を実現している。また利用後にコンテナは破棄されるため、常にクリーンな環境で利用でき、高い安全性を確保しているとのこと。

 こうして、業務用端末とインターネット接続用の端末を1台にまとめられることから、エンドユーザーは端末を使い分ける手間から解放されるほか、端末も1台で済むので、その分の費用が削減できる点もメリット。さらに、個人情報などの機密情報を取り扱う業務は「Webアイソレーション」を利用し、その他の業務は「クラウド型UTM」を適用する、といった使い分けも可能。データセンターからユーザー拠点までを接続する「クラウド クロス コネクト」を組み合わせることにより、要件に合ったサービス選択と安全なインターネット接続環境をワンストップ提供できるとした。

 価格例は、同時接続256(総ID数1280)、契約期間5年間の場合で、1IDあたり1200円から。なお「Webアイソレーション」には、ジェイズ・コミュニケーションのインターネット分離ソフトウェア「SCVX」を採用している。