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NEC、インターネット分離環境を容易に導入できるパッケージソリューション「Application Platform for SCVX」
2020年5月25日 12:23
日本電気株式会社(以下、NEC)は25日、統合型ソリューション「NEC Solution Platforms」のラインアップに、ジェイズ・コミュニケーション株式会社の「SCVX」をベースとしたインターネット分離ソリューション「Application Platform for SCVX」を追加し、同日より販売開始すると発表した。
Application Platform for SCVXは、LinuxベースのDockerコンテナ技術を用いた仮想ブラウザ方式により、インターネット分離環境を実現するソリューションパッケージ。端末にはWebブラウザ画面のみ転送・表示し、インターネットへの直接アクセスを遮断する仕組みにより、マルウェア侵入リスクを限りなくゼロにするという。
このパッケージでは、統合型ソリューションのNEC Solution Platformsとして、事前の評価・検証に基づき、SCVXを最適に設計・サイジングし、サーバーに構築して提供することにより、品質の確保と導入期間の短縮を実現している点が特徴。また、ライセンス体系を同時接続数とすることで、低コストでの導入・運用を可能にした。
さらに、インターネットからダウンロードしたファイルの無害化、サンドボックスチェックの両機能をオプションで提供。これにより、従来は複数システムを組み合わせて実現していた機能を単一のソリューションで実現できるため、インターネット分離環境での安全なファイル受け渡しをワンクリックで行えるようになるとしている。
パッケージとしては、サーバー1台のエントリーモデル(同時接続数100まで)、可用性を考慮してサーバー複数台構成とするレギュラーモデル(同600まで)、管理サーバーとコンテナサーバーを分離した大規模向けのラージモデル(同600~1000)をラインアップする。参考価格は、100同時接続構成の場合、SI費用を含めて約1230万円。
NECでは、住民情報や顧客情報などの機密情報を扱う官公庁・自治体、教育・医療・金融機関などに向けて提供する考えで、今後3年間に200システム以上の販売を目指している。
なおNECとジェイズ・コミュニケーションは、今後、受信メールの添付ファイルを無害化する機能を共同開発し、7月に提供開始する予定。HTMLメールのテキスト化や本文内URLの無効化などの機能と合わせて提供し、受信メール全体の無害化を実現するとのこと。
【価格変更】
- 5月26日、NECが参考価格を「SIを含めた費用」へと変更したため、記事内の価格も変更しました。