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NTTスマートコネクト、クラウド型UTMサービスを10月より提供開始

複数オフィス・拠点のインターネット環境とセキュリティ対策を一括して提供

 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(以下、NTTスマートコネクト)は、クラウド型のネットワーク/セキュリティサービス「SmartConnect Network&Security」の新メニューとして、クラウド型UTMサービスを10月より提供開始すると発表した。

 SmartConnect Network&Securityは、ユーザー企業の拠点からインターネット接続に必要な回線設備とセキュリティ対策をワンストップで提供するサービス。公開Webサーバー向けのWebアプリケーションファイアウォール(WAF)、公開システムのネットワークを保護するためのDDoS対策、ロードバランサーといった機能をすでに提供している。

 今回発表された新サービスは、複数オフィス/拠点からのネットワークをデータセンターで集約した上で、UTM機能を付加するセキュリティサービス。複数拠点のUTM機器とインターネット接続をクラウド型UTMに集約できるため、安価にセキュリティ対策を実現できるという。また、拠点ごとに行っていたセキュリティ設定や管理も一元化され、効率的な運用を行える点もメリットとした。

 オプションサービスとしては、1)アクセス回線、2)セキュリティ運用・監視、3)セキュリティログ保管といったサービスを用意する。

 1)では、NTT西日本のVPNサービス「Bizひかりクラウド オールインワンネットワーク フレッツ・VPN ワイド版」などを提供可能。2)は、NTTネオメイトの運用監視センター「MC-SOC」と連携し、セキュリティ専門組織のリアルタイムログ監視・分析によって、早期攻撃検知と初動措置(緊急遮断措置)を実施する。

 3)では、監査やインシデント発生後の分析に備え、セキュリティログを長期間データセンターで保管するとのことで、容量は1PBまで拡張できるという。

 なおUTM機能と管理機能は、フォーティネットの「FortiGate」「FortiAnalyzer」を利用。ユーザー企業が導入しているUTM機器がFortiGateであれば、設定をそのまま移行できるとしている。

 価格例(税別)は、Bizひかりクラウド オールインワンネットワーク フレッツ・VPN ワイド版を利用した1Gbpsベストエフォートの場合で、初期費用が10万円、月額費用が3万5000円。標準では、サーバー/デバイス100台相当を収容できる。

 また、セキュリティ監視分析オプションは初期費用が10万円、月額費用が個別見積もり。長期ログ保管オプション(100GB)は初期費用が10万円、月額費用が6000円から。