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米Oracle、カスタマイズ可能なプライベートデータベースクラウド「Autonomous Database Dedicated」を提供

 米Oracleは26日(米国時間)、同社のパブリッククラウド環境内で、自律化かつ分離されたプライベートデータベースクラウドを提供するサービス「Oracle Autonomous Database Dedicated」を発表した。

 「Oracle Autonomous Database Dedicated」は、カスタマイズ可能なプライベートデータベースクラウドを提供するサービス。Oracle Cloud内にある専用のExadataインフラで稼働しており、高い水準でワークロード分離が実現されているため、各データベースを外部の脅威および内部の悪意あるユーザーの双方から保護できるという。

 セキュリティとパフォーマンスの分離レベルは、各データベースのニーズに合わせて簡単にカスタマイズ可能で、こうしたポリシーのカスタマイズにより、データベースのプロビジョニング、ソフトウェアの更新、可用性のより詳細なコントロールを行えるとしている。

 Oracleでは、あらゆるサイズ、規模、重要性のデータベースを運用可能にするとしており、オンプレミス環境にて手動で管理される独立したデータベースから、容易にクラウド環境への移行を行えるとアピールした。

開発者向けに3つの機能セットを提供開始

 またOracleでは同時に、Oracle Autonomous Databaseに組み込まれた開発者用の機能セットを提供開始することも発表した。「Oracle Application Express(APEX)」「Oracle SQL Developer Web」「Oracle REST Data Services(ORDS)」が含まれており、これらを利用することで、開発者は新しいデータ主導アプリケーションを迅速に開発・デプロイできるという。

 これらのうちOracle APEXは、エンタープライズ開発向けのローコードプラットフォームで、開発者はワールドクラスの機能を用いて、拡張可能かつセキュアなエンタープライズアプリケーションを迅速に開発できるとのこと。

 例として、スプレッドシートをインポートして単一のWebアプリケーションソースを短時間で開発する、説得力のあるレポートやデータ可視化を作成する、またはミッションクリティカルなデータ管理アプリケーションを構築する、といったものを挙げている。

 なおOracle APEXはOracle Autonomous Databaseにプリインストールされ、事前設定済みのため、開発者はアプリケーションの開発を短時間で開始できるとしている。

 Oracle SQL Developer Webは、Oracle Autonomous Databaseと連携するWebインターフェイスで、開発者はクエリの実行、テーブルの作成、スキーマ図の生成を簡単に実行できるとした。