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アシスト、RPAで入金消込業務を自動化する経理部門向けソリューション

 株式会社アシストは10日、エンタープライズRPAソリューション「AEDAN(Ashisuto Enterprise Decision AutomatioN)」を利用し、経理部門向けの「入金消込自動化ソリューション」を提供すると発表した。

 AEDANは、米Progress Softwareの推論型AI「Progress Corticon」(開発元:米Progress Software Corporation)を中核として構成されるRPAソリューション。今回は、企業の経理業務の中でも属人化しているケースが多いとされる、入金消込処理を効率化するために、同業務の自動化ソリューションを提供するとした。

 企業における「入金消込」処理は、EB(エレクトロニック・バンキング)データや通帳で確認した入金情報を社内システムと突合させる「入金消込」業務に加えて、消込結果を販売管理システムや会計システムへ反映するといった一連の流れがある。

 しかし、「振込手数料を支払うのは自社か取引先か」「消費税計算後の請求額は四捨五入か切捨か」「請求先と同じ名義での振り込みか」「複数の請求に対し合算で入金されるケースがある」など、取引先との取り決めや案件ごとに、請求書への記載内容と実際の入金内容に誤差が生じ人の判断が必要なため、自動化の障壁になっているとのこと。

 企業によっては、Excelなどを利用して管理したり、自社システムへの機能組み込みで一部効率化していたりするところもあるものの、EBデータや通帳などで確認した入金情報を毎回Excelで加工しシステムに入力する手間と、新たに発生し続ける誤差を判断し、吸収するルールの迅速な更新が必要になり、作業が複雑かつ煩雑なことから、依然として業務負荷は高いままだという。

 これに対して、AEDANを活用した入金消込システムでは、既存の業務フローを変更することなく、EBデータの取得、ルールに基づくデータ加工、債権情報との突合、入金消込、仕訳のための他システム連携までを自動化可能。新たな入金消込ルールが発生しても、経理部門の担当者自身が、システムに設定しているルールを変更して即座に変更の反映を行えるとした。

 またAEDANは、入金消込だけでなく、勘定科目の違いや領収書の金額差異などが想定される、社内の精算システムなどにも適用できるとのこと。アシストでは、一連の業務フローが自動化されれば、属人化排除と正確さ、迅速さを入手できるため、業務の効率化・高度化が実現されるとアピールしている。