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アシスト、RPAソリューション「AEDAN」を利用した労務管理部門向けの業務自動化ソリューション

 株式会社アシストは16日、米Progress Softwareの推論型AI「Progress Corticon」を中核としたRPAソリューション「AEDAN(Ashisuto Enterprise Decision AutomatioN、えいだん)」を利用して、労務管理部門向けの業務自動化ソリューションを提供開始すると発表した。

 このソリューションは、企業内に点在している勤怠データ、人事情報、PCアクセスログ、オフィスへの入退出ログなどのデータを抽出して一元化するもので、法令ガイドラインや企業内ルールにのっとって勤怠をチェックする仕組みにより、適正な労働時間の把握を可能にする。

 具体的には、データ連携ツール「DataSpider Servista」で勤怠チェックに必要なデータの取得や統合を行うとともに、Progress Corticonを用いて法令や社内のガイドラインと照らし合わせ、客観的データと申告データの乖離を抽出。その結果をもとに、必要なアクションを社員やその上長、労務管理部門にフィードバックできるという。

 また、監督官庁に提出するデータなどについても、膨大な工数をかけることなく、スムーズに準備できるほか、法令や社内のガイドラインが改定されても、Progress Corticonで規定している内容を変更するだけで、システムに即日反映させることも可能とした。

 なお、このような適正な労働時間の管理だけでなく、労務管理担当部門には社員の給与や処遇に係わる業務が数多く存在するが、AEDANはこうした業務にも適用できるとのこと。例えば賃金改定では、過去の評価、昇給履歴などさまざまなデータをもとに新たな賃金が個々に決定され、所得税や各種社会保障なども、さまざまなルールにのっとって決定される。

 こうした作業に万一ミスや見落としがあった場合には、社員の生活に直結するため、大きな問題となるほか、個人情報にかかわることから、部門内での厳格な確認処理も求められているが、AEDANを適用してデータ作成を自動化すれば、自部門内でデータを処理可能。計算ルールや係数に変更が生じた場合でも、業務担当者自らがシステムに反映できるので、業務負荷を軽減するとしている。