ニュース

富士通、インテルの第2世代Xeonスケーラブル・プロセッサを搭載したPCサーバー「PRIMERGY」新モデルを販売開始

 富士通株式会社は、PCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY」シリーズの新モデル6機種を、3日より順次グローバルに販売開始する。

 新モデルの6機種は、いずれもインテルのデータセンター向けプロセッサの最新版となる「第2世代Xeonスケーラブル・プロセッサ」を搭載し、1CPUあたり従来比約15%の性能向上を実現。また、不揮発性メモリ「インテル Optane DC パーシステント・メモリー」を搭載し、ストレージ処理は従来比約3倍の高速化を実現する。

 ラック型サーバーの「PRIMERGY RX2530 M5」および「PRIMERGY RX2540 M5」は最大7.6TBまで、「PRIMERGY RX4770 M5」は最大15.3TBまでサーバー1台あたりのメモリ容量を拡張でき、大容量メモリが求められる仮想化システムやインメモリデータベースにおけるデータ処理時間を短縮する。

マルチノード型サーバー「PRIMERGY CX2550 M5」搭載イメージ(背面)

 マルチノードサーバー「PRIMERGY CX2550 M5」「PRIMERGY CX2560 M5」「PRIMERGY CX2570 M5」の3機種は、高集積密度による省スペースおよび高性能を実現するとともに、水冷技術にも対応することで、ハイパフォーマンスコンピューティングに最適な構成を可能とする。また、PRIMERGY CX2570 M5にはGPUコンピューティングカードが搭載でき、大規模なAIシステムの構築にも対応する。

 なお、PRIMERGY CX2550 M5とPRIMERGY CX2560 M5については、国立大学法人東京大学情報基盤センターの新スーパーコンピュータシステムに採用されており、2019年7月の稼働開始に向けてシステムを構築中だという。

 管理面では、4月より無償で利用可能な運用管理ソフトウェア「FUJITSU Software Infrastructure Manager Essential」を導入することで、サーバー・ストレージ・ネットワーク機器の監視やファームウェアの更新、カスタマイズ可能なダッシュボードなどの機能を利用でき、システム全体の効率的な運用管理が可能になると説明。

 さらに、有償版の「FUJITSU Software Infrastructure Manager Advanced」を利用することで、サーバールームやデータセンターのフロア全体のラックや機器設置場所まで一目で分かるラック・フロアイメージ表示や、物理・仮想が混在したより複雑なサーバー構成でのネットワークの見える化など、サーバールーム全体の運用を一元管理しやすくなるとしている。

 製品の希望小売価格(税別)は、PRIMERGY RX2530 M5が45万600円から、PRIMERGY RX2540 M5が48万9600円から、PRIMERGY RX4770 M5が192万1700円から、PRIMERGY CX2550 M5が106万1400円から、PRIMERGY CX2560 M5が69万7400円から。

 提供開始時期は、PRIMERGY RX2530 M5とPRIMERGY RX2540 M5が5月上旬から。PRIMERGY RX4770 M5、PRIMERGY CX2550 M5、PRIMERGY CX2560 M5は4月下旬から。