ニュース

富士通とエヌビディアが提携強化、x86サーバーでのNVIDIA GPU活用をいっそう推進

 富士通株式会社とエヌビディア合同会社は28日、グラフィックスカード内蔵型のサーバーや、HPC、AI、VDI(仮想デスクトップ)など、x86サーバー事業におけるさまざまな分野で協業を強化すると発表した。またその一環として、GPUコンピューティング向けのプラットフォーム導入を支援する「FUJITSU Server PRIMERGY / NVIDIA コラボレーションプログラム」を、同日より開始する。

 同プログラムでは、富士通とエヌビディアによるGPUコンピューティング向けプラットフォームの導入サポートを提供。あわせて、従来より提供しているVDI向けの製品ラインアップを強化するという。

 具体的な取り組みとしては、まず、東京都港区の「富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター」内に「FUJITSU Server PRIMERGY / NVIDIA コラボレーションセンター」を開設した。

 同センターには検証用サーバーが常時配備され、両社の専任サポート要員が、GPUを導入したVDI、HPCやAIシステムにおけるx86サーバー性能検証テストの実施から、ユーザー企業がNVIDIA GPUを搭載したx86サーバーを導入する際に必要となるソフトウェアの設定作業、テスト結果の妥当性の検証までを一貫してサポートするとしている。

 また、VDI向けのGPUカード「NVIDIA Tesla M10」に、VDIへのGPUリソースの割り当てを制御する「GRIDソフトウェア」をバンドルした「NVIDIA GRID 仮想PC for Windows 10」を、富士通から提供開始する。価格はオープン。

 このほか、富士通のx86サーバー「PRIMERGY RX2530 M5」「PRIMERGY RX2540 M5」を、エヌビディアによるNGC-Ready認証を受けた構成で、富士通から提供開始する。この構成では、HPCにおけるAIの学習と推論、データ分析、画像処理など、さまざまなワークロードを高速化する「NVIDIA T4 GPU」を搭載しているとのことだ。

 NGC-Ready認証済み構成のPRIMERGY RX2530 M5の価格は、131万4800円から。