ニュース

富士通、第3世代Xeon SP搭載のx86サーバー新モデルを5月より順次発売 2ソケットのラック型や高集積型を提供

 富士通株式会社は7日、x86サーバー「FUJITSU Server PRIMERGYシリーズ」において、インテルの最新CPU「第3世代Xeon スケーラブル・プロセッサー」(以下、第3世代Xeon SP)を搭載した新モデル5製品を、5月より順次、グローバルにて販売すると発表した。

 新モデルはいずれも、第3世代Xeon SPを採用することにより、1CPUあたりの性能が従来機種よりも大幅に向上した点が特徴。また、システム全体の効率的な運用管理を実現するソフトウェア「FUJITSU Software Infrastructure Manager(ISM)」の新機能「アノマリ検知」により、平常値の範囲とは異なる状態を示した場合に素早く検知できるようになった。従来はシステム管理者の勘や経験で設定されていたしきい値を、ISMが運用開始直後に自動設定するとともに、運用データを蓄積して自律的に精度を向上する仕組みを提供するという。なお、同機能は今後提供される予定で、VMware ESXiの環境に対応するとした。

 具体的なモデルとしては、2ソケットのラック型サーバー「RX2530 M6」「RX2540 M6」と、HPCでの利用を想定したマルチノードサーバー「CX2550 M6」「CX2560 M6」、2ソケットのラック型サーバー「GX2570 M6」を用意する。

 このうちRX2530 M6/RX2540 M6は、大容量メモリが求められる仮想化システムやインメモリデータベースにおいてデータ処理時間を短縮できるため、企業の業務効率化を支援可能。また、従来比約2.7倍の高密度実装を行えるEDSFF規格(Enterprise and Datacenter SSD Form Factor) E1.S形状の内蔵ストレージを搭載できる。なおRX2540 M6は最大64本、RX2530 M6は最大32本のE1.S形状 PCIe SSD(NVMe)を搭載可能だ。

 さらに、米国政府機関が定める政府調達のためのセキュリティ規格「NISTSP800」に準拠しているとのこと。

PRIMERGY RX2540 M6(EDSFF NVMe×64)

 一方のHPC向け3モデルでは、高集積密度による省スペースおよび高性能を実現しており、CX2550 M6/GX2570 M6は水冷技術にも対応した。また、GX2570 M6には8個のGPUコンピューティングモジュールが標準搭載され、大規模な解析業務やAI/ディープラーニング(深層学習)用途に向くとしている。

PRIMERGY CX2550 M6(空冷・水冷)
PRIMERGY GX2570 M6