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富士通、理研のデータ科学基盤「HOKUSAI-SailingShip」を構築

 富士通株式会社は19日、国立研究開発法人理化学研究所(以下、理研)とともに、データ科学基盤「HOKUSAI-SailingShip」を新たに構築したと発表した。

 HOKUSAI-SailingShipは、理研の研究活動において生成される膨大な研究データの処理や利活用を促進する目的で導入されるもので、2020年6月からの試験運用を経て、10月19日に本運用が開始される。

データ科学基盤「HOKUSAI-SailingShip」

 HOKUSAI-SailingShipのシステムは、富士通のPCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY CX2550 M5」440台を広帯域のイーサネット網で接続することで、さまざまなアプリケーションを柔軟に実行可能。スケールアウト型の柔軟なデータアクセス環境を提供する30ペタバイトの大規模ストレージシステムを構成し、さまざまなプロトコルに対応したストレージシステムを採用することで、パブリッククラウドをはじめとしたあらゆる外部システムとのデータ連携を容易に実現する。

 また、PCサーバーには、OpenStackベースの仮想化基盤「Mirantis Cloud Platform」を採用し、事務用途から研究用途まで、要求に合わせて計算資源を柔軟に供給できるバーチャルマシン環境を実現。さらに、オープンソースを活用することで、システムのブラックボックス化も防止するとしている。