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富士通、PCサーバー「PRIMERGY」 のデータセンター事業者向けマルチノードモデルを販売開始

 富士通株式会社は12日、マルチノードサーバーの新モデル「FUJITSU Server PRIMERGY CX1430 M1」を、データセンター事業者やクラウドサービスプロバイダーなど向けに国内での販売を開始した。今後、グローバルに順次展開する。

 新モデルでは、CPUにIntelのXeon Dシリーズを搭載し、従来機種比で約80%の低消費電力化を実現。また、2Uサイズのシャーシにサーバーノードを最大8ノード搭載可能な、高集積密度による省スペース化を実現した。

 これにより、運用面では、データセンターに設置した場合、電気料金の抑制やラック設置費用などTCOの最適化を実現し、サーバノード1000台を3年間利用した場合で、従来構成と比べて最大約2000万円の運用コストを削減できるとしている。

「PRIMERGY CX1430 M1」の製品イメージ

 また、富士通の運用管理ソフトウェア「ServerView Infrastructure Manager」を合わせて利用することで、サーバーだけでなくストレージやネットワーク機器など各設備の監視および設備のファームウェア更新のスケジューリングなど、データセンター全体の運用を一元管理し、インフラ運用の最適化を支援する。

 PRIMERGY CX1430 M1の主な製品仕様(1サーバノードあたり)は、CPUがXeon D-1500製品ファミリー×1、メモリがDDR4-2400 RDIMM最大4枚(最大容量128GB)、内蔵ストレージがBC-SATA HDDまたはSATA SSD最大2基(最大容量 3.84TB)、標準ネットワークが10GBASE-T×2ポート、PCI Expressスロット×1。

 富士通では新モデルの販売開始に先立ち、同社のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」の基盤の一部に、新モデルを導入する社内実践を行い、導入前に比べて、データセンターの運用コストまでを含めたTCO最適化が実現され、コストを約60%削減できることを確認したという。

 製品の価格は60万2800円(税別)から。提供開始時期は5月末。富士通では2020年度までに1万台の販売を目標とする。