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インテックとアグレックス、AIを用いた手書き文字のOCR技術を共同開発

 株式会社インテックと株式会社アグレックスは9日、AIを用いて手書き文字の認識精度を向上するOCR技術を共同で開発したと発表した。

 インテックとアグレックスでは、TISインテックグループ内の協業として、AI利用についての共同研究を2017年6月に開始。インテックが培ってきた画像処理、AI技術と、アグレックスのデータエントリー業界における経験と技術を組み合わせ、新しいOCR開発に取り組んだ。2018年4月にはプロトタイプ版が完成し、アグレックス社内でのテスト運用を始めている。

開発したOCR技術のイメージ

 開発したOCR技術は、インテックが研究に取り組み、大学や研究機関と共同研究を重ねてきた画像処理技術に、ディープラーニングをはじめとする機械学習技術を取り入れたことで、手書きの文字認識に対応。

 ディープラーニング用の学習データには、アグレックスが創業以来蓄積したエントリー経験・ノウハウを取り入れたことで、これまで認識精度が上がらなかった手書きカタカナ文字やクセのある文字、つながって書かれた文字なども認識が可能になったという。

 これにより、開発したOCR技術をデータエントリー事業に活かすことで、業務効率化や労働人口減少への対策、働き方改革の推進、品質向上といった効果が期待できるとしている。

 インテックでは、開発したOCR技術とRPA(Robotic Process Automation)を連携した事業の展開を予定。アグレックスでは、自社商品のCRMマスタファイルと開発したOCR技術を連携することで、データ読み取りの精度のさらなる向上を図り、データエントリーを始めとしたソリューション展開を目指すとしている。