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TIS、業務効率化と生産性向上に向けたRPA導入を支援する「TIS RPAソリューション」を提供開始

 TIS株式会社は22日、RPA(Robotic Process Automation)ツールを、企業のニーズに合わせて選定し、導入の支援を行う「TIS RPAソリューション」の提供を開始した。

 TIS RPAソリューションは、業務効率化や生産性向上といった企業各社の課題に合わせてRPAツールを選定し、基幹システムとの連携や導入後の運用を意識して、PoC(概念実証)、構想策定支援から業務での本格展開までをサポートするサービス。

 スピードを最優先してトライ&エラーで継続改善を図る「クイック導入アプローチ」、小規模で効果把握をしてから展開プランを考えていく「PoCアプローチ」、多人数業務を一度に自動化することで導入効果の最大化を目指す「プランニングアプローチ」の3種類のアプローチで構成される。

 RPAツールの導入対象となる業務の例としては、毎月発生する経費精算業務、WEBシステムへのマスタ登録業務、受信した紙のFAX情報をもとに、受注システムへ目視で登録する業務、複数システムからダウンロードしたデータを組み合わせた分析や加工、レポートの作成業務、リストに記載された対象者へのメール送信業務などを挙げている。

 ソリューションの開始に先立ち、TISでは横河電機などの製造業や大手金融機関をはじめ、さまざまな企業にRPAを導入し、数十社の企業の生産性向上に貢献してきたと説明。これらの実績で培ったナレッジとノウハウをベースに、的確なツール選定や業務内容の可視化・分析、展開ロードマップの策定を行い、効果的なRPAツール活用を支援する。

 参考提供価格は、「クイック導入アプローチ」が30万円から、「PoCアプローチ」が100万円から、「プランニングアプローチ」が個別見積もり。いずれも、デスクトップ型のRPAツールで2システムを操作した場合の1業務あたりの最低価格で、業務数や接続システム数、使用RPAツール、実施期間によって価格は変動する。

 TISでは、2020年までにTISインテックグループの各社と連携して約300名規模での提供体制を整え、TIS RPAソリューションを業務効率化や働き方改革に対して課題を持つ企業に向けて展開。さらに、今後はOCRやAIなど関連技術を組み合わせたソリューションを開発し、従来からの強みである基幹システム導入も含めた関連売上で100億円規模を目指すとしている。