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SCSK、ウェブアプリ作成サービス「CELF」にRPAエンジンを搭載して提供を開始

 SCSK株式会社は、ウェブアプリ作成・運用のクラウドサービス「CELF(セルフ)」に、RPA(Robotic Process Automation)エンジンを搭載し、「業務効率化/働き方改革ソリューション」として提供を開始した。

 CELFは、現場の業務担当者がExcel感覚でデータベースと連携したウェブアプリを作成・公開できるクラウドサービス。SCSKでは、100社以上に利用されているCELFの基本コンセプトは、現場業務の整理とともにシステム化による個別業務の最適化を行うことで、これらはRPAを導入するための下地の役割にあたると説明。そこで、CELFにRPAエンジンを搭載し、自動化による効率化の実現を図るとしている。

CELF+RPA概念図

 CELFのRPAエンジンは、PC1台あたり年額3万5000円(税別)と安価に提供することで、特定の分野や一部の人に限らず、多くの人が業務効率化の恩恵を得られることを目的とした「大衆普及型」を目指すと説明。多くの業務範囲で月間数分~数十分の業務効率化ができ、費用対効果を実感できるとしている。

 また、RPAツールを導入するだけでは自動化はされず、まずは自動化するための業務整理や手作業など、標準化されていない業務をシステム化することが必要となるが、これについてもCELF本体の標準機能で実現できると説明。ITに関する専門知識がなくても「自分の業務を自分でカイゼンできる」ツールであり、各現場が自らの力で業務改善できるとしている。

 CELFの価格(税別)はPC1台あたり年額3万5000円で、別途、CELF本体(1ユーザーあたり年額1万7500円)の購入が必要。SCSKでは、初年度300社以上への提供を目指す。

 また、製品の提供開始とともに、コープデリ生活協同組合連合会、サントリーシステムテクノロジー株式会社、株式会社東急ストアの3社で、CELFのRPAエンジンを活用し、現在人手で行っている業務を自動化する実証実験(PoC)を開始する。