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日本ユニシス、金融機関向けの新事業創出プラットフォーム「Financial Foresight Lab」

 日本ユニシス株式会社は9日、金融機関向けの新事業創出プラットフォーム「Financial Foresight Lab」を4月に創設すると発表した。

 日本ユニシスではこれまでも、地域金融機関に勘定系システムをはじめとする各種業務システムを提供しており、その経験・ノウハウをもとに、金融機関と異業種によるビジネスエコシステムの形成支援や、オープンAPI公開サービス「Resonatex」を活用したAPI連携によるビジネス創出などを推進してきたという。

 今回は、そうした活動をFinancial Foresight Labとして組織的に体系化し、知識・ノウハウ・人材を集積。未来の社会で必要とされる新しい金融サービス像や、顧客の変化などに対する予見(Foresight)をもとに、金融機関での新事業創出を加速させる取り組みを行うとした。

 そのFinancial Foresight Labでは、オープンイノベーションを活用した新しい金融サービスの共同創出など、ビジネス創出支援を行うほか、業界動向などの情報・レポート提供と、異業種企業や各種スタートアップとのネットワーク作りも支援する。また、ビジネスデザインの支援やPoC(概念実証)における実証フィールドの提供、能力開発、および投資・M&A活動への支援なども実施するとのこと。

 加えて、Resonatexを核とした、金融機関が公開するAPIの活用促進、法規制と契約面の支援なども提供するとしている。

 なおFinancial Foresight Labは、日本ユニシスの専任メンバーと、外部のアドバイザーによって運営され、創設当初は、日本ユニシスの勘定系システム「BankVision」の採用行をはじめとする地方銀行11行を参加パートナーとして活動を開始する予定。その後、採用行以外の金融機関や異業種企業に対してもはば広く同ラボへの参加を募集し、
30金融機関と異業種20企業の参加を目指す計画だ。