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日本ユニシスがココペリと資本業務提携、地域金融機関を介して中小企業の経営課題解決を支援

 日本ユニシス株式会社は5日、中小企業の経営課題解決を支援している株式会社ココペリと、4月20日に資本業務提携を締結したと発表した。両社では、日本ユニシスのICT実装力と、ココペリが持つ中小企業の経営課題解決力を融合するとともに、“アフターコロナ”で生まれる新たな価値観をとらえながら、地域金融機関を介して、中小企業の経営課題解決と、その先にあるビジネス変革を支援するとしている。

 ココペリは、地域金融機関が中小企業に提供する経営支援プラットフォーム「Big Advance」を運営する企業。日本ユニシスとは、法人顧客コンシェルジュサービス「CoreBAE(コアベイ)」において、地域金融機関向けAI提供などの協業関係を構築してきたという。

 今回日本ユニシスとココペリでは、資本業務提携を通じて、中小企業のビジネス変革に直結するデジタルサービス提供や、中小企業を主要顧客とする地域金融機関の、デジタル活用によるサービスと業務の高度化を、地域や業界のステークホルダーとも連携し進めていく考えだ。

 具体的には、ココペリの「Big Advance」をサービス提供チャネルとして、地域金融機関金融が提供する金融サービスのデジタル化をよりいっそう推進し、中小企業のサービス利用にかかる生産性向上を促進するデジタルサービスを2020年度中に提供開始する予定。

 また、「Big Advance」における中小企業の活動データの分析などから、中小企業の経営課題に対する理解深耕を進め、生産性10%向上を目標として、その解決に寄与するサービスをココペリと共同で開発する。

 さらには、地域金融機関が行う経営支援やコンサルティングが、より多くの中小企業に提供されるように支援するという。この取り組みでは、地域金融機関の持つビッグデータとココペリの中小企業評価AIエンジン「FAI(ファイ)」を組み合わせた地域金融機関向けの業務高度化サービスを、3カ年にわたり連続的に提供する計画を策定しているとのこと。

 なお日本ユニシスは今回の資本業務提携により、自社の勘定系システムやココペリの「Big Advance」を利用中の地域金融機関など約100社と連携し、全国の中小企業の経営課題解決を支援していく考え。あわせて、ビジネス縮小・停滞を強いられた業種・業態の企業に対しての、キャッシュフロー改善やビジネス機会創出に寄与する価値・サービス提供も進めるとしている。