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日本ユニシス、オープンAPI公開基盤「Resonatex」 金融機関のオープンイノベーションを加速

 日本ユニシス株式会社は、金融機関をはじめとする各事業体に向け、オープンAPI公開基盤「Resonatex(レゾナテックス)」を2017年秋から提供開始する。今後、サービスの提供範囲を段階的に拡大するという。

 Resonatexは、金融機関をはじめとする各事業体が持つWeb APIを、オープンAPIとしてインターネット公開するためのクラウド型プラットフォームサービス。日本ユニシスでは2017年1月から、自社のオープン勘定系システム「BankVision」のWeb API公開サービスを提供開始しているが、今回提供するResonatexでは、BankVisionを含む金融機関の勘定系Web APIをはじめ、各事業体が保有するWeb APIをセキュアなシステム環境上に公開するという。

 基盤としては、マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるMicrosoft Azure、およびAzure API Managementを採用し、利用状況に応じた柔軟な費用体系を実現した。また、業界標準として浸透しつつあるOAuth 2.0、OpenID Connect、FIDOなどの活用と、個人と各企業サービス間の関係性を一元管理するアカウントアグリゲーション機能により、資金移動を伴うような取引にも利用できる高いセキュリティと、優れたUI/UXを提供するとのこと。

 また日本ユニシスでは、これまでに蓄積されたオープンイノベーション推進のノウハウから、異業種協働におけるベストプラクティスを形成し、異業種協働の推進をビジネス戦略面、および技術面の両面からサポートするとしている。

 今後も、金融機関以外の異業種によるオープンAPIの公開促進を図る一方、オープンAPIを呼び出す側としてのResonatexのクライアント機能を拡充させることにより、異業種協働の深化を目指す考え。さらにセキュリティ面においても、資金移動、および個人情報取り扱いの安全化など、継続的な強化を続けるとのことだ。