ニュース

セラクとトレンドマイクロが提携、農業IoTのセキュリティ機能を「Trend Micro IoT Security」で保護

 株式会社セラクとトレンドマイクロ株式会社は4日、農業IoTの分野で提携すると発表した。セラクの農業IoTサービス「みどりクラウド」のセキュリティ対策として、トレンドマイクロのIoT機器向けセキュリティソリューション「Trend Micro IoT Security(TMIS)」を実装する。

 みどりクラウドは、農業にIoT技術を融合した圃場環境モニタリングサービス。その次世代機能として、温度センサーなどさまざまなセンサーから取得・蓄積したデータをAIによって分析し、環境制御機器と連動させることで、ボイラーや窓の開閉装置などを動作させ、圃場環境を最適にコントロールする「環境制御サービス」を、11月15日に提供するとしている。

 この環境制御サービスは、作物の生育に直接的に影響を与える環境コントロールを遠隔操作で行うことから、これまで以上にセキュリティを高める必要があり、セラクはトレンドマイクロとの協業のもと、TMISを標準機能として組み込むことにしたという。

 また、以前から提供している、温度センサーやカメラなど圃場のセンサーデータを可視化する「センサデータモニタリングサービス」のオプションとしても、TMISを追加できるとのこと。

 なお両社によれば、TMISの特徴である、IoTゲートウェイに柔軟に組み込める点、脆弱性スキャンや仮想パッチの適用など必要なセキュリティ機能が備わっている点、クラウド型セキュリティ基盤と連携することでより迅速な防御を実現できる点が、みどりクラウドへ組み込む際に大きなメリットになったとのことだ。