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コンカー、Suica利用履歴の自動連携による経費精算自動化の実証実験

JR東日本、日本交通、国際自動車、大和自動車交通と共同で実施

 株式会社コンカーは25日、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)、日本交通株式会社、国際自動車株式会社、大和自動車交通株式会社とともに、近距離交通費の経費精算自動化に向け、Suicaの利用履歴データを活用した共同実証実験を開始すると発表した。

 実証実験では、鉄道およびタクシーなどの利用履歴データを、コンカーの経費精算システム「Concur Expense」と直接連携させ、近距離交通費の経費入力業務の完全自動化を目指す。事前に同意したConcur Expenseのユーザーが、Suicaを使って鉄道やタクシーを利用すると、Suicaの利用履歴がConcur Expenseに自動連携され、乗車区間・日付・運賃などがConcur Expenseに自動反映される。

Suicaデータサーバーと「Concur Expense」 実証実験イメージ

 コンカーでは、Concur Expenseに格納される国内の経費支出データを分析すると、ビジネスパーソンが行う経費精算の約半数が鉄道、タクシーなどの近距離交通費が占め、経費精算時の乗車区間や日付、運賃等の確認と入力作業が大きな負担となっていると説明。自動連携により、こうした負担が軽減される。また、現在、Concur Expenseで提供している、交通系ICカードを読み取り機器で連携する方法では機器の購入・設置コストが発生するが、自動連携によりこうしたコストも不要となる。

 実証実験は2017年10月より開始。また、コンカーでは事業の全国展開を目指し、Suica以外の交通系ICカードでの実証実験の実施に向けて、現在複数の交通系ICカード発行事業者と交渉中としている。