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ウフル、AIエージェントを活用した営業支援サービスを提供
2025年12月24日 10:00
株式会社ウフルは22日、AIエージェントによる営業プロセス改善サービスを提供開始した。
サービスは、「Slack」とSalesforceのAIエージェント「Agentforce」を連携させ、営業担当者に代わってAIが初回訪問の準備や提案作業など負荷の大きい業務を担う。組織内のあらゆるAIエージェントが集う「エージェンティックOS」の役割を担うSlack上で、AIエージェントが営業担当者に代わり自律的に情報を集めて整理し、次の行動を準備する同僚として機能し、営業担当者が抱える業務の効率化を支援する。
営業担当者の初回訪問に向けては、企業情報のリサーチやCRMデータの整理、ヒアリング項目の設計などの初動業務を、AIエージェントがSlack上で自律的に実行する。引き合いが発生すると専用のSlackチャンネルが自動生成され、AIがインターネットの公開情報やCRMデータを横断的に収集・整理し、企業概要や関連ニュース、想定課題といった一次情報をまとめる。
さらに、その内容をもとに初回訪問に必要なヒアリング項目や検討ポイントを整理し、Slackの共有スペース「canvas」に提案資料として自動生成する。担当者はこの資料を確認し、Slack上で「この部分を深掘りして」「ヒアリング項目を追加して」などと依頼するだけで資料がその場で更新される。従来は担当者が手元で抱えていた資料が、エンジニアや関係する社員に共有されるため、チーム全体でリアルタイムに共有・改善される共同作業となり、組織としての提案力強化にもつながる。
提案が終わった後は、AIエージェントがSalesforceで管理する商談情報や活動履歴を継続的に監視し、停滞の兆候を早期に検知する。Slack上でAIエージェントが「1カ月間進捗がないようですが、支援が必要でしょうか?」などと指摘をし、その理由を説明すると、状況の整理、停滞要因の推定、次に取るべきアクションの提示までを自律的に行い、必要に応じて顧客向けのメール文案も生成する。
ウフルでは今後、リード対応や商談管理、進捗報告や分析など、各工程に応じたAIエージェントの設計・構築を進めるほか、営業領域に限らず、開発、カスタマーサービス、マーケティング、コーポレート部門などへも適用範囲を広げ、組織全体の業務プロセスにおける展開も進めていくとしている。
