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SRA OSS、AI・機械学習連携機能を追加したPostgreSQLベースの商用DB「PowerGres Plus V16」

 株式会社SRA OSSは22日、PostgreSQLをベースにした商用データベースソフトウェア「PowerGres」の機能的ハイエンド製品である「PowerGres Plus」の新版として、AI・機械学習連携機能などを追加した「PowerGres Plus V16」を販売開始したと発表した。

 PowerGres Plusは、オープンソースデータベースであるPostgreSQLをベースにSRA OSSが開発・販売するデータベース製品。シングル構成、レプリケーション構成、HA構成などに対応したさまざまなラインアップを提供しているが、今回新版が提供されるPowerGres Plusは、透過的データ暗号化(TDE)などPostgreSQLにはない機能を補完する機能的ハイエンド製品に位置付けられ、富士通の協力のもと開発が行われている。

 今回は、PostgreSQL 16をベースに機能を追加した新版を提供する。

 まず、AIで生成されたベクトルデータをそのままPowerGres Plusで扱える「pgvector」「pgvectorscale」が追加され、AI・機械学習との連携に対応した。類似検索や意味検索を高速かつスケーラブルに実現できるため、AIアプリケーションの開発を、よりシンプルかつ強力に行えるとのこと。なお、pgvectorscaleはLinux版のみの対応となる。

 また、システム操作の履歴を自動的に記録・追跡する「pgAudit」が追加された。これにより、不正アクセスや誤操作を検知し、内部統制の強化に貢献するとしている。

 価格は、Linux版・Windows版ともに9万4600円(税込)。