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日本オラクルが社員食堂を新設、自社の技術を最大限に活用
2016年10月4日 06:00
日本オラクル株式会社は3日、東京都内に拠点を置く本社にカフェテリアを新設すると発表し、報道関係者に向けた内覧会を開催した。
新設されるカフェテリアは、デジタルカフェ「Waterfall」と名付けられている。Waterfallは「滝」を意味し、「滝には常に新しい水が流れ込んでいる。オラクルでも常に新しいものを取り入れたいという思いで、この名称になった」と、日本オラクル 取締役 代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏は説明する。
杉原社長によると、同カフェテリアではオラクルのさまざまなソリューションを導入しているという。例えば、精算には飲食業界向けソリューションの「MICROS」が使われており、オンライン個室予約システムはコンテナ型アプリケーション開発PaaSの「Application Container Cloud」および開発ツールキットの「Oracle JET」がベースとなっている。また、人気メニューの分析には「Oracle Social Cloud」を活用する予定で、「カフェテリアが自社のソリューションを披露する場になる」と杉原社長は話す。
カフェテリアは、個室1室、半個室2室を含め、座席数が340。眺めの良い22階に位置し、ランチタイムは11時30分から14時まで利用可能。ランチタイム以外にも、パンやスープ、スムージーなどの軽食メニューは朝8時から20時まで提供される。10月4日から社員が利用できるようになる。
ヘルシーメニューをワンコインで提供
新カフェテリアの目玉となるメニューは、社員のワークスタイルに必要な600kcal程度のランチを提供する「プレート600」だ。日本オラクル 社長室の高橋香代子氏によると、これは「栄養士と一緒に開発したメニュー」だという。
「IT企業で働く人のランチに必要十分なカロリー量は600kcalということがわかった。この数値をめどに、不足しがちな栄養素をしっかり補充できるメニューを用意した。目の健康維持に必要なビタミンA、脳や神経にエネルギーを届けるのに必要なビタミンB1、脂質燃焼してエネルギーとするために必要なビタミンB2、ストレスで消費するビタミンC、空腹を満たすときに不足しがちな食物繊維などがバランスよく取り入れてある」(高橋氏)。
プレート600をはじめとするセットメニューは、500円で提供される。このほか、丼や麺類などの単品メニュー、1gにつき1.3円で提供されるサラダバーなどが用意されている。
カフェテリアは、社員食堂としての活用以外にも、社内外のイベントや他部署とのコミュニケーション、ミーティング、顧客との会食などにも使われる。また、新国立競技場が完成した際には「スポーツイベントのパブリックビューイングにも活用したい」(高橋氏)としている。