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ビタミンたっぷり! マイクロソフトの社食が「野菜ソムリエ認定レストラン」に進化
(2014/7/24 06:00)
日本マイクロソフト株式会社(以下、マイクロソフト)の社員食堂「One Microsoft Cafe」が進化している。同食堂は、日本野菜ソムリエ協会の認定を受けたレストランとして7月9日にリニューアルオープンし、野菜中心のメニューを強化したのだ。マイクロソフトは7月23日、リニューアルオープンした社員食堂を報道関係者に向けて公開した。
日本野菜ソムリエ協会が認定レストラン制度にて認定するのは、一般店舗として運営しているレストランであるケースがほとんどで、社員食堂として認定を受けたのはOne Microsoft Cafeが国内初だという。日本野菜ソムリエ協会 運営部 ネットワーク推進チーム マネージャーの小場瀬光子氏は、One Microsoft Cafeを認定した理由について、「旬の野菜がたくさんとれる独自のメニューを数多く考案していることと、社員食堂という日常の食空間でありながら、一般のレストランのような質の高いサービスが提供されていること」を挙げている。
シニア野菜ソムリエのKAORU氏は、「ここには野菜不足になりがちなビジネスマン層に対して野菜が提供できる環境が整っている。日常的に野菜が摂れる理想的な環境」としている。
新社食では、1日に必要な野菜とされる350gのうち、3分の2(250g以上)が摂れるランチボックス「Vege Box」が用意されている。Vege Boxは、4マスのボックスに主菜1品と、野菜中心の副菜3品が詰め込まれたもの。カロリー数にして400Kcal程度と低カロリーであるものの、根菜や豆、キノコ類など食物繊維が豊富な食材を多く用い、食べ応えがあるようにしている。
また、野菜持ち帰りシステム「Vege to Go」も導入した。これは、社食で提供している野菜や果物を格安で社員に提供し、自宅に持ち帰ることができるサービスだ。ここでは8種類の野菜などが提供されるという。
IT企業ならではの最新システムも
今回のリニューアルでは、発注システムも刷新している。これまでのPOSシステムに代わって新たに導入したのは、WindowsタブレットとMicrosoft Azureのクラウドシステムを活用した新システムだ。
新システムは、Wi-Fi対応のタブレット端末を用いるため、One Microsoft Cafeのみならず、別の階に設置されたカフェスペースのレジ端末としても持ち運んで利用できるほか、タブレット操作で購買時のオペレーションが簡素化した。また、Azureによって販売状況がリアルタイムに管理できるため「例えば、人気のメニューも把握できるし、天気によって当日の売上が予測できるため、食材の発注にも活用できる」と、マイクロソフト 管理本部 リアルエステートアンドファシリティーズ リアルエステートポートフォリオマネージャーの長坂将光氏は説明している。こうしたデータをグローバルの給食サービス管理チームと共有し、オペレーションやアイデアの提案をもらうこともあるという。
今回の社食リニューアルそのものも、同社がこれまでの社員の意見などをダッシュボード化して改善策を練ってきたことで実現した。「改善すべき項目を数値化したところ、健康的なメニューや持ち帰りができるメニューなどが求められていることがわかった」と長坂氏は話す。
2011年2月の本社移転を機にオープンしたOne Microsoft Cafeは、「これまでにも健康管理を意識したメニュー作りや社員の満足度を上げるようなサービスを充実させてきた」と、マイクロソフト 社長室 コーポレートコミュニケーション部 部長の岡部一志氏。食事の場としてのみならず、フリーアドレス制など新しいワークスタイルのあり方としてもOne Microsoft Cafeは注目されており、今後も新たな進化が見られる場所となりそうだ。