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KDDI、広域ネットワークサービスのクラウド対応を強化

 KDDI株式会社は、2017年3月より、広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」(以下、KDDI WVS 2)を強化すると発表した。クラウド対応を強化するため、接続先に応じて帯域を拡張させるトラフィックフリー機能を拡充し、「トラフィックフリー機能II」として提供するほか、クラウド接続の上限帯域を100Mbpsから1Gbpsまで拡張する。

 「KDDI WVS 2」は、複数のネットワークを仮想的に統合するネットワークサービス。SDN技術をイントラネットに適用しており、新たな専用機器設置や宅内の物理構成を変更することなく、オンデマンドでネットワークの構築・統合・分離を実現しているため、ユーザーのビジネス環境にあわせ柔軟でセキュアなネットワークをデザインできるという。

 または、ユーザーの契約品目にかかわらず、KDDIのデータセンターなどに向けた通信の帯域をトラフィックフリー契約の上限まで拡張するトラフィックフリー機能も特徴。拡張された帯域は網内ですべて確保されるため、コストアップを抑えながら快適な通信を可能にしている。

 ただし従来のトラフィックフリー機能では、KDDIのデータセンター「TELEHOUSE」や提携データセンター、「KDDI クラウドプラットフォームサービス(KCPS)」への接続に限定して提供されていたが、新たに提供されるトラフィックフリー機能IIは、新たにAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureなどのクラウドサービスや、ユーザーが任意に指定する事業所に対しても対応が可能になった。さらに、最大の帯域容量を100Mbpsから300Mbpsまで拡張している。

 これにより、ハイブリッドクラウド環境下において、トラフィックの大部分を占めるクラウドサービスやオンプレミスの設備宛ての通信を、コストを抑えながら快適に利用できるとのこと。なおトラフィックフリー機能IIは、新アクセスメニューのイーサネット方式IIで利用できる。

 またクラウド接続の上限帯域が、これまでの100Mbpsから最大1Gbpsまで拡張されたほか、Webブラウザからの操作によるアクセス回線帯域の変更やルーティング、アクセス制御などの設定を、すべてのアクセス回線においてオンデマンドに行えるようにしている。