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Dell Technologies、自律型コンバージドインフラ「PowerOne」や新たな料金設定モデルなどを発表

Dell Technologies Summitレポート

柔軟な料金体系を提供するas-a-serviceモデル「Dell Technologies on Demand」

 もうひとつの新たな発表が、従量課金をはじめとする柔軟な料金体系を提供するas-a-serviceモデル「Dell Technologies on Demand」である。

 消費量にあわせて柔軟な料金設定を可能とした「Flex On Demand」や、一元化した窓口を通じて継続的なサポートを提供するとともに、AIや機械学習を活用して予防保守を実現する「ProSupport Plus」、IT部門の一般的な業務をDell Technologiesに委託できる「Client & Infrastructure Managed services」、アドバイザリーサービスや移行サービスを提供する「ProConsult」、オンサイトエキスパートによる利用促進サービス「ProDeploy」などを提供する。

 Dell Technologiesのジェフ・クラーク副会長は、「Dell Technologies On Demandでは、エッジからPC、ユニファイドワークプレイス、データセンター、サーバー、データプロテクション、ストレージ、HCI、Dell Technologies CloudといったDell Technologiesが持つ、業界で最も広範な製品、サービスに対応したものであり、幅広い選択肢、柔軟性、予測可能な成果を提供できる。パブリッククラウドを利用するのと同等の手軽さで、オンプレミスのIT管理に伴う手間を軽減することが可能だ。まさに、企業のIT部門に提供する新たなas-a-serviceモデルになる」とする。

 例えば、Dell EMC PowerEdgeシリーズのサーバー製品に対して、プロセッサベースの従量課金オプションを提供するほか、新たに発表した自律型インフラのPowerOneにも従量課金モデルを提供。「Dell Technologies On DemandとPowerOneを組み合わせることで、PowerOneをIaaSとして利用でき、利用した分だけを支払えばいい環境を構築できる」(Dell Technologies Dell Financial Servicesのビル・ウェブロ プレジデント)という。

Dell Technologiesのジェフ・クラーク副会長
Dell Technologies Dell Financial Servicesのビル・ウェブロ プレジデント

 またPCについては、以前から提供している「PC as a Service」を拡張。均一の月額料金で、PC本体のほか、ソフトウェア、サービスを提供。大規模企業から小規模企業に至るまでのすべての企業において、ライフサイクル管理が可能になる。

 ウェブロ プレジデントは、「CIOは、増え続けるデータに対応するための将来に向けた拡張計画や投資計画を見通せずにいる。Dell Technologies On Demandは、それを解決できる手段のひとつになる」と語る。

 なお、Technologies On Demandは、チャネルパートナーが顧客に対して再販できるほか、チャネルパートナーが提供している付加価値サービスを組み合わせて提供することもできるという。

 ただし、日本での導入時期は現時点では未定とのことだ。