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400GbEルータやヘテロジニアスサーバーなどの最新技術を展示、ファーウェイ

 6月13日~15日に開催されたInterop Tokyo 2018。ファーウェイのブースでは、ネットワークからサーバー、ストレージ、チップまでの製品が展示された。

 ネットワーク分野では、NE9000-8コアルータに400Gigabit Ethernet(GbE)カードのLPUI-4T 8x400GEを挿し、対向でSpirent Communications(以下、Spirent)社の400GbEトラフィックテスターに、ファーウェイの400GBASE-LR8 CFP8オプティカルモジュールを挿して計測。送受信計800Gの計測値をデモしていた。

NE9000-8コアルータとSpirentのテスターに400GbEモジュールを挿してデモ
計測値。送受信計800G
デモの説明

【お詫びと訂正】

  • 初出時、ルータの型番を「NE9000-9」としておりましたが、「NE9000-8」の誤りです。お詫びして訂正いたします。また、速度に関する記載に「送受信」を追加いたしました。

 サーバー分野では、ヘテロジニアスサーバーのFusionServer G5500などが展示されていた。

 FusionServer G5500はモジュール式になっており、4UのサイズにCPUのコンピュートモジュールとGPUモジュールを上下に入れるようになっている。GPUモジュールには、フルサイズのモジュールでGPUがが8枚まで、ハーフサイズのモジュールでは4枚まで入る。

 CPUに対するGPUの配置は、カスケード型とバランス型から選べ、RDMA(Remote DMA)対応のNICであればGPUダイレクトにも対応する。

 なお、G5500はインテリジェントクラウドハードウェアプラットフォーム「Atlas」の一要素にもなっている。

FusionServer G5500
CPUのコンピュートモジュール
GPUモジュール
GPUモジュール(ハーフサイズ)
インテリジェントクラウドハードウェアプラットフォーム「Atlas」

 また、2Uの4ソケットのFusionServer機については、説明員は通信事業者で動いてきたキャリアグレード品質を強調していた。ボード上の構造をすっきりさせるなど、吸排気が考えられているほか、コンデンサーなどの部品に耐熱性の高いものを選ぶ、二重反転ファンによって振動を打ち消す、といった工夫がなされているという。

 なお、サーバーのボードに設置されるARMベースのBMC(Baseboard Management Controller)チップをはじめ、NICやノードコントローラなどを自社開発していることによるコストメリット、サポート対応なども説明員は強調していた。

2Uサーバーの内部
二重反転ファン。振動を打ち消す
自社開発のチップとそれを搭載したカード

 ストレージでは、オールフラッシュストレージのOceanStor Doradoなどを展示。FlashLinkアルゴリズムと専用チップにより、一貫した性能とともに全体が同時にウェアアウトするのを防ぐという。

 また、ミニセミナーではYahoo! JAPANによるOceanStorストレージの採用事例が語られていた。180km離れた2つのデータセンター間で、1日約16万8000件書き込まれるデータを同期するために、OceanStorのHyperMetro機能によってリアルタイム同期を実現したという。

OceanStor Doradoの展示
ミニセミナーでのYahoo! JAPANの事例