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400GbEにも対応可能なユニバーサルルーティングプラットフォーム「MX10008」などを展示、ジュニパー

 6月13日~15日に開催されたInterop Tokyo 2018。ジュニパーネットワークス(ジュニパー)のブースでは、世界初公開となるルータ「MX10008」などが展示されていた。

 MX10008は「ユニバーサルルーティングプラットフォーム」と名付けられており、ラインカードだけでなく、バックプレーンまで交換可能なのが特徴だ。それにより、通信事業者向けのPTXシリーズ相当や、エンタープライズ向けのQFXシリーズ相当にもなる。

 ASICは400Gigabit Ethernet(GbE)に対応しており、400GbE対応のラインカードは2019年以降に提供される予定という。

 またシャーシ内はファブリックレスで、ラインカードを挿すだけで相互接続するようになっている。

 なお、MX10008と並んでMX240/480/960向けの400GbEラインカード「MPC10E」も展示されていた。

ジュニパーのMX10008
ラインカードを挿すと相互接続する
400GbEラインカードのMPC10E
MX10008とMPC10Eの説明パネル

 パブリッククラウドに対応したマルチクラウドSDNコントローラ「Contrail Enterprise Multicloud」も展示されていた。プライベートクラウドとパブリッククラウドのネットワークを1つにつないで一元管理できる。Contrail Enterprise MulticloudはShowNetのデータセンターでも使われていた。

 また「AppFormix」は、パブリッククラウドからOpenStackのプライベートクラウドまでのマルチクラウドに対応した、可視化と運用自動化のためのツール。複数クラウドのネットワークやサーバーの情報を集めて可視化できるという。

 AppFormixの応用として、機械学習による予兆検知も展示されていた。しきい値を学習して適切なところでアラートを上げる機能で、工場のシステムの監視などで使われているとのこと。

 このほか、IoTゲートウェイ用のコンテナベースのファイアウォール「cSRX」も展示。小さいリソースで動作するという。

マルチクラウドSDNコントローラ「Contrail Enterprise Multicloud」
マルチクラウド運用管理ツールAppFormix
AppFormixの機械学習による予兆検知と、コンテナベースのファイアウォールcSRX

 ファイアウォールのSRX4600は、Best of Show Awardのセキュリティ部門で審査員特別賞を受賞した。1Uサイズの製品で、100Gの負荷をかけて100G近い上下速度を出しているところをデモしていた.

SRX4600のデモ