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仮想化技術を利用したインフラ運用テスト基盤「LiquidMetal」、TISとあくしゅが展示

 Interop Tokyo 2018のTIS株式会社と株式会社あくしゅのブースでは、両社が共同開発したインフラ運用テスト基盤「LiquidMetal」について展示している。なおLiquidMetalは、今年の会場ネットワークShowNetでも使われている。

 LiquidMetalは、ネットワーク仮想化技術によって、物理ネットワーク機器を含む大規模なネットワーク環境の検証環境を構築し、自動テストや本番環境へのデプロイを行う製品。アプライアンス機器と、クラウド上のサービス「LiquidMetal.io」からなる。現在β版。

LiquidMetalのアプライアンス
LiquidMetal.ioのネットワーク作成画面

 ShowNetでは、会場のフリーWi-Fiネットワークから不正な通信をブロックする機能(サービスチェイニングで組み合わせて使われるファンクションプールの1機能として提供される)のテストに使われている。これは、ShowNetのトラフィックを解析するNirvana改が不正な通信を発見したときに、それを受けてDell EMCのS4048スイッチ(ネットワークOSにCumulus Linuxを搭載したもの)でブロックする機能だ。

 これには、不正な通信をブロックするとともに、正常な通信を間違いなく通す必要がある。そこで、LiquidMetalを使って同等の構成の検証環境を作り、正常な通信が通ることや不正な通信がブロックされることを自動テスト。そこで問題がないことを確認して、本番環境を投入している。

LiquidMetalで扱うShowNetの不正通信ブロック機能
LiquidMetalによるShowNetの機能のテスト
テストの様子を元に作ったイメージCG動画
ShowNetのラックに収まったLiquidMetalアプライアンス(緑色の液晶パネルが付いた機器)

 ブースでは、仮想ネットワークと物理スイッチを組み合わせた構成をLiquidMetalで作ったところをデモ。スイッチからケーブルを抜くと通信が止まるところを見せていた。

仮想ネットワークにつながった物理スイッチからケーブルを抜いて通信が止まるデモ