Infostand海外ITトピックス

自然言語による指示でクラウドインフラを管理 「IaC」のPulumiがAIエージェント「Neo」発表

言葉で指示するだけのインフラ管理「NLCA」

 自然言語の指示でクラウドのプロビジョニングやインフラ管理を自動化する技術は「Natural Language Cloud Automation(NLCA)」と呼ばれている。従来のクラウド自動化手法とは根本的に異なるアプローチで、最終的には「NoOps」(運用不要のIT管理)につながるとの期待もある。

 従来のIaCでは、まずエンジニアがPythonやTypeScriptなどのプログラミング言語でインフラを定義する必要があった。しかし、NLCAでは自然言語の指示によって複雑なクラウド操作を実行できる。例えば、「run Metabase in Azure」といった簡潔な指示で、必要なすべてのインフラコンポーネントを自動的に生成・配置することなどが可能になる。

 「Pulumi Neoは依存関係を理解し、変更を実行し、結果を監視し、インフラライフサイクル全体を通してコンプライアンスを維持する」とPulumiは説明している。

 重要な特徴が「Progressive autonomy」だ。人間とAIの協働レベルを柔軟に調整して、完全に保護された状態から完全自律まで、組織のニーズに応じて設定できる。

 WebProNewsはこれを「設定可能な自動化レベルでの人間参加型インタラクション」と形容している。