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NTTドコモビジネス、CNAPP製品を活用したAI環境向けセキュリティ対策「AI-SPMソリューション」を提供
2025年11月6日 14:31
NTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ)は6日、AIに対するセキュリティ対策(Security for AI)の一環として、Wiz Cloud Japan株式会社のCNAPP製品「Wiz」を活用した「AI-SPMソリューション」を提供開始した。
AI-SPMソリューションは、クラウド上にAI環境を構築する際に検討すべきセキュリティ上の主な課題である「AIリソースの可視化」「設定ミスの検出」「脆弱性対策」「機密情報や学習データの保護」への対策の一環として、CNAPP製品のWizを活用し、NTTドコモビジネスの運用ノウハウを組み合わせることで、顧客のAI環境に対するセキュリティ強化を支援する。
ソリューションは、クラウド上にAI環境を構築する顧客を対象とする。AI-SPMを活用し、クラウド上のAI環境を構成するコンポーネント(仮想サーバー、ストレージ、AIモデルなど)の可視化を行う。加えて、各コンポーネントに脆弱性や設定ミスがないか、機密データへ適切なアクセス権が設定されているかを確認する。これにより、脆弱性を突いた攻撃や、設定ミスによる意図しない情報漏えいを防げる。
合わせて、NTTドコモビジネスがこれまで蓄積してきたCNAPP製品の運用ノウハウを生かし、企業のAI環境の適切な態勢管理を実現する。また、各リソースが適切に利用されているか、設定ミスや脆弱性が存在しないかなどを調査し、顧客にアドバイザリーを行う。
主なユースケースとしては、クラウド上で生成AIを活用して独自のチャットボット(Web UI)やAI環境を構築している顧客に対し、設定ミス、過剰な権限設定、脆弱性などを検出することを想定している。
AI-SPMソリューションの価格は要問い合わせ。NTTドコモビジネスは今後、AI-SPMのみならず「Wiz」のさまざまなセキュリティ機能を活用し、顧客のクラウド運用を包括的に支援するメニューの拡充を目指す。また、AIへのアクセスにおけるセキュリティ強化や、AIエージェントを活用したセキュリティ運用など、AIに関する各種セキュリティ支援を充実させていくとしている。
