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内外に渦巻く疑問 Broadcom下で再出発したVMware

EUCとCarbon Blackは売却か?

 Broadcom下で展開される旧VMwareの4つの事業部が明らかになったが、どの製品がどの事業部に入るのかについて、Broadcomは明らかにしていない。ここでいくつかの疑問が出てくる。

 まず、VMwareが展開していたエンドユーザーコンピューティング(EUC)はどこに入るのか、だ。VMwareはEUCとしてデスクトップ仮想化「VMware Horizon」統合エンドポイント管理の「VMware Workspace ONE」などを展開している。

 もう1つの疑問が、EUCに近いCarbon Black。これはVMwareが2019年に買収したエンドポイント監視のEDR(Endpoint Detection and Response)製品だ。

 Tech TargetのアナリストGabe Knuth氏は、Tan氏がブログでVCFに触れており、EUCとCarbon BlackはVCFとは技術的関係がないことを指摘しながら、Tan氏がこの2つの事業について「戦略的な選択肢を検討する」と述べていたことを指摘する。

 Carbon BlackをBroadcomのエンタープライズセキュリティポートフォリオに統合することは考えにくく、Carbon Blackにとっても売却されて新しい出発をした方が良いのでは、としながら、「今後数カ月、数年で状況が変わってくるだろう」とKnuth氏は予想している。

 CRNは、パートナー企業への販売方法の変更があったと伝えた。Carbon BlackとEUCを他のVMware製品とバンドルして販売しないよう指示されたというものだ。パートナー企業は「Carbon Blackはすぐにもスピンアウトされる可能性がある」と話している。