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「iPhone以来の熱狂」 プラットフォーム戦略打ち出すOpenAI

ChatGPTがプラットフォームになる

 いくつものメディアが、OpenAIのイベントを、「iPhone」と「App Store」を発表したAppleイベントの熱狂になぞらえている。

 Business Insiderは、イベント直前、“App Storeのような体験”が発表されるという予想を挙げながら「Steve JobsがiPhoneをローンチしたとき以来の熱狂」と評した。Appleは2007年にiPhoneを、その1年後にApp Storeを発表している。

 「何が発表されるのかと開発者がこんなにワクワクしているのは、iPhoneが登場した当初依頼だ」とエンジェル投資家のNikunj Kothari氏は語っている。そして予想通り、ChatGPTの発表から1年で、GPTsとGPT Storeが登場した。

 実際、GPTsとGPT Storeの仕組みは、AppleがiOSでとったアプリ戦略(プラットフォーム)と同じだ。Financial Timesは「チャットボットインターフェイスを、iOSやAndroidのようなデジタルプラットフォームに変化させる」と、この発表を位置付ける。

 TechRadarは「ChatGPTを(汎用の)ジェネラリストから(専門分野を持つ)スペシャリストに変える。これは、コンシューマーAIの短い歴史において最も重要な進化だ」と言う。これまでChatGPTは「問題を探すソリューションだったが、(GPTsとGPT Storeによって)ユーザーの問題に答えるものになる」とする。

 こうしてユーザーのニーズに合わせてカスタマイズされたAIによって、ChatGPTは自分好みにパーソナライズできるスマートフォンのような存在になる、とTechRadarは予想する。