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「CentOS 8」代替OS登場 打ち切りショックから4カ月

AlmaLinuxはデータセンター対応

 Rocky LinuxとAlmaLinuxは、いずれもRHELと1対1のバイナリのフォークを目指しており、事実上、CentOSの代替OSとなる。単に代替できるだけでなく、新しい機能も盛り込まれるようだ。

 AlmaLinuxのコミュニティマネージャーJack Aboutboul氏によると、AlmaLinuxにはSecureBoot機能が追加され、VMwareやAWSのパブリッククラウドにも対応するという。また何より、「データセンターのダウンタイムなしで移行できるようにする」という目標は、パフォーマンスと信頼性を求める企業ユーザーには心強い点だ。

 TechRepublicは、CentOS環境をAlmaLinuxに移行する方法をレビューした。CentOS 8を最新版にアップグレードしたあと、CloudLinuxが提供するスクリプトを走らせることで簡単に完了したという。

 「複数のCentOSサーバーでテストして、全部成功した」といい、場合によってはアップグレードよりも、移行の方が短時間でできたという。なお、検証したのはベータ版時点だ。

 一方、Rocky Linuxも追って利用可能になるようだ。Kurtzer氏は「インフラとビルドシステムを準備した。次のマイルストーンはリリースを提供すること。3月末の予定だが、4月にずれ込む可能性が高い」とInfoQのインタビューで述べた。

 GitHubのRocky LinuxリポジトリのFAQには現在、「リリースは2021年第2四半期予定」と書かれている。