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リンクの「ベアメタルクラウド」、標準OSとしてAlmaLinuxの提供を開始

 株式会社リンクは7日、物理サーバーをクラウドのように使える「リンク ベアメタルクラウド」の標準OSとして、AlmaLinuxの提供を開始すると発表した。

 AlmaLinuxは、米CloudLinuxを中心としたコミュニティで開発されているRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のクローンOS。RHELのクローンOSとしてはCentOSが広く利用されているが、2021年12月末にサポートが終了したCentOS 8を最後に、開発元のCentOS ProjectはRHELクローンとしてのCentOSリリースを終え、以降は「CentOS Stream」へと移行することが発表されている。しかしCentOS Streamは従来のCentOSと異なり、リリース前の次期RHELバージョンのテストOSという位置付けとなるため、これまでと同様の使い方ができなくなると懸念されているとのこと。

 そこでリンク ベアメタルクラウドでは、これまで標準OSとして提供していたCentOSの代替OSとして、AlmaLinuxの提供を開始した。これにより、ユーザーはサーバーを作成する際に、AlmaLinuxをワンクリックでインストールできるようになる。また、バックアップ、サーバー複製、テンプレート化、IPアドレス設定などなど、コントロールパネルから操作できる標準機能についても、CentOSと同様に利用可能という。

 なお、リンクでは、CloudLinux社は、データセンターやホスティング事業者に向けたRHELベースの有償ディストリビューションの開発・保守を、10年以上にわたって行ってきた実績があり、多くのスポンサーから出資を受けているため、長期的に安定した開発とサポートが見込めると説明。

 また、AlmaLinux OS 8ではRHEL 8のサポート期限に合わせ、2029年までアップデートやセキュリティパッチを提供することが公式サイトで発表されており、2024年6月末にサポート期限を迎えるCentOS 7の移行先としても最適とのことだ。